<教えて!たなえり先生>#42-半衿のきれいな見せかた
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日は誰もが憧れるきれいな半衿の見せかたについてのお話です。
襦袢の着かたでほぼ決まる!
以前のコラム<教えて!たなえり先生>#3- かわいい半衿をたくさん見せたい!たっぷり半衿の極意で紹介した方法をまずおさらいしてみましょう。
半衿がきれいに見えるかどうかというのは襦袢がきれいに着られているかどうかで決まります。では襦袢をきれいに着るにはどうしたからよいか?ズバリ、自分の身体のサイズに合っているかどうかということが重要です。
サイズが大きい場合は調整がきくのですが、小さい場合は布が足りずに衿の角度が理想の形にならなかったり、さらに衣紋を抜こうとすると衿合わせがうまくいかないという事態に陥ります。
特に長襦袢だと裾まで布がつながっているので、しっかり前を合わせようとすると下の写真のように脇の縫い目がかなり前の方に来てしまうので、より身幅の広い襦袢が必要となります。
長襦袢の場合サイズに影響を受けやすいのですが、半襦袢にすることによって衿の可動域が広まり、長襦袢に比べて衿合わせがしやすくなります。
また、脇の縫い目の下の部分(馬乗り)を少し解くことによってさらに前の合わせ部分の可動域を広げることができますので、自分の着やすいサイズにカスタマイズできるのも半襦袢のオススメポイントです。
意外と見落としがち①衿芯の入れかた
衿芯の入れかたや入れる場所によって状況が変わる場合があります。
まず衿芯の向きを確認します。まっすぐな衿芯の場合はどの方向でも同じですが、カーブしているタイプの衿芯は、入れる向きで首の後ろ側(衣紋)の部分が少し変わります。
衣紋の部分を見比べていただくと違いが分かります。どちらの方向が正しいかというのは諸説ありますので、自分のなりたい衿のかたちで決めていただいて大丈夫です。(ちなみに私はいつも【1】凹方向で入れています。)
そして衿芯を入れる場所は、襦袢を着た時に身体側になる方へ入れます。
特にレースの半衿など透け感のある半衿は、襦袢の外側に入れると衿芯の形がくっきりと見えてしまうので、「衿芯は内側に」と覚えておきましょう。
最後に衿芯を入れたら左右対称に入っているか必ず確認しましょう。カーブタイプの衿芯は左右対称に入ってないと衿合わせの中心がずれてきますのでご注意ください。
意外と見落としがち②半衿の付けかた
半衿がきれいについてないと半衿はきれいに見えません。ゆるみがありすぎると、衿の後ろのカーブ部分や前の半衿が見える部分がぶよぶよになってすっきりと見えません。
半衿を付ける時は少し半衿にテンションをかけながら、なるべくたるみが出ないようにつけるのが半衿をきれいに見せるポイントにもなります。
キモノモダンの半襦袢がオススメの理由
キモノモダンの半襦袢はこだわりの仕立てと生地セレクト、しかも通年使えるという優れもの。素材が木綿なので一度合わせた衿は安定しやすく、しかも半衿が付いている状態なので、「半衿をきれいにつける」というハードルから解放されます。もちろん上から手持ちの半衿を付けることもできます。(半衿の付け方は以前のコラム<教えて!たなえり先生>#18-半衿も衣替え!簡単ちくちく半衿付けを参考にしてください。)
より中身をミニマムにすっきりと着たいという方には同生地のワンピ襦袢もあります。ワンピ襦袢のコラム <教えて!たなえり先生>#33-ワンピ襦袢の着かたも参考にしてください。