【初めてのお誂え】仕立てるときのサイズの測り方や注文の仕方とは?
初めて着物を仕立てたいという方のために、サイズの測り方のコツや注文方法、値段についてご紹介!呉服屋さんで仕立てる際はもちろん、自分で測ってネットでオーダーしたいという方もぜひ参考にしてみてくださいね♪
【目次】
1.お誂えとは?2.どこを測ればいい?自分の寸法の出し方
3.オプションで水通しや居敷当てをつけられる
4.お誂えをもっと簡単に!キモノモダン流の採寸&オーダー方法
お誂えとは?
お誂えとは、反物を選んで自分サイズの寸法、いわゆるマイサイズに仕立てること。既製品だとサイズが合わないという方におすすめ。自分にぴったりのサイズで作れるため、着付けもキレイに決まりやすくなるという点もメリットです。
ただし、注文を受けてから仕立て始めるため、出来上がるまでにだいたい1か月~1か月半程度かかります。着る予定がある方はその期間を踏まえて早めにオーダーするようにしましょう。
どこを測ればいい?自分の寸法の出し方
お誂えをする場合、必ず測っておきたいのが次の3か所です。
◎着丈(身長)
◎裄
◎ヒップ
裄は自分で測るのが難しいため、着物屋さんで測ってもらうか、もしくは自分とぴったりのサイズの着物があればその寸法を測ってみるとよいでしょう。
1.身丈の測り方
身丈とは着物の丈のこと。肩山から測る〝肩身丈〟と背縫いの長さを測る〝背身丈〟があり、どちらの寸法を採用しているかは着物屋さんによって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。基本的に身長=肩身丈となります。
基本的に身長=肩身丈となりますが、肩や胸に厚みがある方は厚み分丈が短くなってしまいますので、そのような方は身長=背身丈がちょうどよい場合があります。逆に身体に厚みがない方は、肩身丈寸法より少しだけ短くすると着やすくなる場合もあります。
<教えて!たなえり先生>#34-初めてのお誂え
背の低い方は「内揚げ」にもご注意を!
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2.裄の測り方
裄(ゆき)とは、袖幅と肩幅を足した寸法のことです。イラストのように手を斜め45度くらいに下げ、首の後ろのぐりぐりから肩山で一回留め、そこから手首のぐりぐりまでを測ります。
実際に着物を着た時、手首のぐりぐり近くに袖口がきていればちょうどいい長さという判断ですが、ぐりぐりからかなり上に袖口があったら短く、手の甲まで袖口がかかるようでしたら長いということになります。
<教えて!たなえり先生>#34-初めてのお誂え
3.ヒップの測り方
ヒップサイズは着物の身幅を知るために必要です。
【身幅の計算方法】
前幅=ヒップ÷4+1cm
後幅=ヒップ÷4+6cm
例)ヒップ92cmの場合、前幅=92÷4+1cm=24cm、後幅=92÷4+6cm=29cm
身幅は前幅と後幅、衽(おくみ)で構成されており、ヒップが100cmくらいまでなら衽は15cmで固定となります。実際に着物を着た時に右の脇縫いが上前で少し隠れるくらいが、ちょうどいいい身幅の目安です。
前幅と後幅にプラスする寸法は体型によって異なります。お腹が出ている方は前の方を多く、お尻が大きい方は後ろを多くすると着姿がスッキリします。
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オプションで水通しや居敷当てをつけられる
お誂えには反物代と仕立て代がかかります。その他、オプションで水通しや居敷当て(いしきあて)をつけることも可能です。
水通しとは、自分で洗える麻や綿素材の着物を仕立てる際、縮み防止のためにあらかじめ水に浸しておく作業のこと。居敷当ては、着物の後ろ身頃の下半身部分につける布のことで、透け防止や生地の補強効果があります。どちらも生地の特性や着る頻度等によっては付けたほうがいい場合があるので、わからない場合は着物屋さんに相談してみると良いでしょう。
お誂えをもっと簡単に!キモノモダン流の採寸&オーダー方法
ここからは、キモノモダンでお誂えを注文する方法を解説!キモノモダンでは、より簡単にお誂えを注文いただけるよう、Basic&Free(プレタ)をベースとした採寸方法をおすすめしております。
キモノモダンのBasic&Freeはすべて上記のサイズで仕立てられているので、まずはこちらを羽織っていただき、こちらのサイズをベースにして、あと+何cm欲しいのか、もしくはー何cmにしたいのか、を確認。メジャーで測るよりも簡単にサイズをチェックできます。
キモノモダンのthe guide shopでもBasic&Freeの着物を試着できるので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください♪
また、キモノモダンでは「お仕立ての仕方がわかりづらい」という方のために、SMLの3種類のサイズから選んでより簡単にお誂えを注文することも可能になりました(2022年10月より)既製品よりマイサイズに近い着物だと着付けもグンと楽になりますので、ぜひお誂えにチャレンジしてみてくださいね。