《あさいやすえのコーデコラム》#21フォーマルな印象を作るコーディネートのお話し
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。まだまだ寒いですが少し陽が長くなっていますね。今回は春のセレモニーに役立つコーディネートのお話しを。
フォーマルの着物のコーディネートには様々な考えがありますが、今回はいろんな側面からフォーマルな印象を作るお話しです。
フォーマルに見える素材
フォーマルに見える素材に必要なのは、艶やかさ。
ざっくりローゲージのニットより、目の詰まったハイゲージのニットの方がきちんと感がでたり。綿のワンピースよりもサテンのワンピースの方がパーティーに適しているように、着物もざっくりした素材感より、艶感のあるもの、サラリとした質感がよりフォーマルに見えます。
普段着物より、質感の滑らかな着物を選びましょう。今回は色無地のコーディネートから。
同じ色無地に袋帯の素材を変えてのコーディネート。
1枚目はざくっとした風合いがある紬の袋帯。2枚目は金銀も入るキラッとした袋帯を合わせています。
どちらもかしこまった雰囲気はありますが、下の組み合わせの方がフォーマル感が増しますね。
フォーマルに見える色は
セレモニーの時期が新芽の出る春の時期というのもありますが、春のセレモニースーツもパステルカラーの淡く優しい色が多いですよね。
色は汚れが目立つ、目立たないの基準もありますが、基本的に濃い色より淡い色の方がフォーマル感が増します。
今度は色無地の色をチェンジ
鮮やかなブルーの色無地と淡いピンクの色無地に後は同じコーディネート。
どちらも良くて間違いはないのですが、濃い色・薄い色を比べると、「主役感」・「脇役感」のような、なんとなく着る人の存在感が変わる感じがありませんか?
フォーマルに見せる配色は?
色のトーンを揃えたり、近い色でまとめる馴染ませコーディネート。どこかにアクセントをつけたり、遠い色を加えるメリハリコーディネート。
これも良し悪しや間違いはないのですが、よりフォーマルに見えるのは、馴染ませのコーディネートです。
着物と帯の色、合わせる小物の色を変化させると全体のイメージも変化します。小物だけで印象の違いを。
袋帯を合わせて着用すると。
クリーム色の柄の少ない訪問着(付け下げ訪問着というのでしょうか)に袋帯。フォーマルの中の馴染ませ小物と、メリハリ小物を使って印象の違いを。全体の色を淡く優しくまとめた馴染ませコーデと、艶やかなメリハリ色を加えたコーデ。小さな面でも印象は変わりますね。どっちのお母さんで行きましょうかね?(妄想が過ぎますww)
カジュアル着物と違って、どちらもどこかに金銀や艶があるものを選ぶとフォーマル感が出ますよ。こちらも比べると上の方がフォーマル感が増します。
そんなヒントをもとに、お気に入りを身につけて
KIMONO MODERNさんの特設ページにも、今のみなさんにピッタリでフォーマルな装いを作る色や素材の商品が並んでいます。
お家の着物をフォーマルに見せるコーディネートのヒントで組み合わせてみたり、少し今の自分に合うお気に入りを加えたりしてみるのもいいですよ。
まずは半襟、一般的に長襦袢についている白の半襟を変えて、素材のヒント艶をプラスするのはどうですか?
半襟に艶感が加わるだけでも華やかさが増します。画像は私物の膨れ織半襟ですが、柄は細かい方が陰影で艶が増しますよ。
卒業、卒園のブラックフォーマルスーツのように、ジャケットの感覚で羽織をプラスするのもオススメです。
昭和のお母さんたちは、セレモニーの時に黒羽織を着用していました。はい昭和の私の入園式写真。お母さんは加賀小紋に羽織。軽めのフォーマルコーディネートですが羽織でカチッとした印象が出てるかな。私はレースのワンピースを着ています!!レースも特別感がありますよね。
まずお家のお品でのコーディネートを着用する際にも《履物》を新調。ハレの日に履ける履物を1つ持っていることで、何かお祝いすることやハレの場があれば着物で行こう!!と思えます。
卒園のママなら、目の前の入学式?兄弟がいればまた出番もあるし、小学校の卒業、入学と何度も出番がありますよ。
自分のお気に入りを全身に纏う✨
少し買い足して臨む✨
子供たち同様ここまで頑張った自分のお気に入りを身につけて、緊張感もついてくる新生活のお守りに?
購入したものは、コラムをヒントに少し印象をカジュアルダウンすれば、また着用範囲も広がりますよ〜てことで
フレーフレー新生活!!
少し気の張る場所でのお着物なので、ご購入に悩んだら気軽にお問い合わせください!みなさん優しく対応してくれますよ〜。