《あさいやすえのコーデコラム》#16カーディガンコートの色選び 5つのヒント

こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。前回のコラムを書いていた時よりグッと季節が進み冷え込んできましたね?

気候変動に体がついていけないよ〜と慌てて衣替えをしたり、羽織りものを持って出かけたりしています?

着物も重ねるものに気持ちがいきますね。そこで今回は魅力的な色がたくさんのカーディガンコートの色選びのヒントを5つご用意しました。

ふんわり軽くて暖かいカーディガンコート

防寒にも、お手持ちに加えたらイメージを変えられるスタイリッシュな羽織りもの、カーディガンコートどの色にしようか迷いますよね

そんな色選びのヒントを書いていきたいと思います。どれもいいんですよね‥実は自分も悩んでたりして。

ヒント1 まずはベーシックカラーを

ベーシックカラーのものは合わせやすいですね、ホワイト・墨・ベージュ・ネイビーはお洋服のカーディガン同様着回し力があり便利な一枚となると思います。手持ちの着物を見回して『今の自分には甘い着物が多いな』と感じたら濃い色の《墨やネイビー》『今の自分には渋い着物が多いな』と感じたら淡い色の《ホワイトやベージュ》をプラスするのも印象をプラスできていいですよ。

そしてこんな使いかたもヒントにどうぞ。

 

柄物小紋にネイビーのカーディガンコート。羽織ると柄の範囲が少なくなるので、少し派手かな‥と考えてた小紋も着る機会が増えるかも。

代用のネイビーの羽織で、コーディネート。

柄物ワンピースに紺のカーディガンを羽織るイメージですね。好きな小紋があったらそこから色を決定してもいいですね。

ヒント2 色のしりとりでイメージを変化

淡い色の流れる柄の小紋にカーディガンコートをプラス。着物の中にある色をしりとりして、珊瑚ピンクのコートとグレイッシュブルーのコートをそれぞれ合わせて見ます。着物の色味トーンとコートのトーンを合わせるのもスッキリ見せるポイントです。

ピンクを重ねて淡く可愛いイメージを想像して、帯や小物でよりイメージを固めます。

ブルーを重ねて清楚で上品なイメージを作って、また他の合わせるものでイメージを固めます。

色を組み合わせることで、多色の着物の中で目に入って浮き出てくる色が変化していくのが、人間の目の不思議なところ✨ネイビーのカーディガンコートなら少しカチッとした印象も作れそうですね。

着物とコートでやりたいイメージから色を決定するのも一つです。イメージを重ねるコーディネートは次回に持ち越します?。

ヒント3 色数をコントロールしてみる

着物の色とカーディガンコートの色を同じ色にする、もしくは色をプラスする!色数をコントロールするのも素敵です。

同じ色の墨を持ってきたら、帯も色数を抑えてモノトーンに。ポイントを半襟や帯揚げにして《アクセントカラー》を効かせるのも楽しそうです。引き算のコーディネート。

もしくは、コートで色をプラスします。このコートの色に合わせてピンクや赤、コートの色に近いラベンダー色などを足していくのも楽しそう。足し算のコーディネート。

大好きな着物の色から選ぶのも一つです。

ヒント4 いつものコーディネートからプラスしてみる

みなさまお気付きかもしれませんが、私はクールでカッコ良いに惹かれますが、暖色系ウォームなコーディネートの方が得意で似合います。登場回数が多い茶色の着物、この組み合わせが気に入っています。

ナチュラルな配色にベージュのカーディガンコートをプラス。さりげなく可愛くなりそう。

ウォームモダンなコーディネートにネイビーのカーディガンコートをプラス、お仕事の打ち合わせの雰囲気も加わってきました。この配色好きなんです。

自分の大好きなコーディネートにプラスしたらもっと可愛く、暖かくなるな〜から色を選ぶのもさらに楽しくなりますね。

ヒント5 近い色と離れた色

最後は配色的に、トーンは異なるけど近いブルーを合わせたものと、離れた色を合わせたもの。馴染ませとメリハリです。

箪笥の大事な大島紬、近い色のグレイッシュブルーを合わせると、馴染みよくまとまりがあります。デニムとまではいきませんが、少し若さが出る大島のコーディネートになりそうです。

メリハリの深い赤を合わせると、女性らしさや艶がプラスされそうです。この着物の八掛が同じような色なので(大島にはよくありますね)そこが重なるのもいいかな‥。箪笥の着物を着たい時にこんな風に印象をプラスしていくと、現代にあった自分らしいコーディネートになっていきます。買い足しにもおすすめです。

さて、こんな風に書きまとめていると、これ作って着てみたい!となるのです。今回は色数抑えたヒント3のコーディネートを組んで着てみました。

細かな柄のモノトーンの小紋に、【リバーシブル半幅帯】ARROWSの裏のブラックを使って、アクセントカラーはボルドーの半襟と帯留めの赤

これにカーディガンコートに見立てた黒のショールを重ねると、黒の範囲が広がってよりアクセントカラーに目が集まります。

スッキリいい感じです。新作のレース着物ーMOGAでも同じような印象を作れそうですね。

ルージュのような、紅葉のような赤を刺し色に

さあ、今回は着物とコートの配色から、色選びの5つのヒントでした。ベージックカラーと印象チェンジに使えそうな色2色欲しくなってきました‥。

と次回はこれに帯や小物イメージを重ねていきたいと思います。

寒暖の差で木々も色づき始めました。みなさまご自愛くださいね〜それではまた。