《あさいやすえのコーデコラム》#15快適を作るコーディネートのお話

こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。10月も中盤です、皆さんのお住みの地域の気温はいかがでしょうか?

私の地域では10月前半はやや高め‥30度近い日も‥。衣替えの時期と思いながらも暑いのです?

今回は、そんな季節の変わり目のコーディネートのお話を。

季節の暑さ、乗り切りアイテム、必須アイテム

お洋服でも季節の変わり目には何を着ようか迷うものです。何を隠そう、私の着物を着ようのきっかけはこの季節の変わり目の”衣替え”でした。

秋晴れの休日にお洋服の衣替えを。断捨離という言葉はまだ流行っていない頃、「毎年この時期何着てたかな〜、服はあるけど着たい服がない」‥そんな時目についたのは小さな和ダンス。ここに入ってるもの着れたら着る物増えるんだよな〜、着方を知らないの勿体ないな‥が私とキモノの出会いでした。

箪笥のキモノからスタートしたので、先ず必要となったのは季節の変わり目に着る物!そしてお手入れが楽な洗えるお品でした。

KIMONO MODERNさんのラインナップでもある《レース着物》《デニム着物》《木綿着物》《リネン着物》は

どれも着用期間が長くシーズンレス、そして自分でお手入れできる必須アイテムかつ乗り切りアイテムなのです!(着物アイテムはこちら→

今年の暑さ、とっても活躍したのがこの透け感の少ない柔らかなリネン着物

涼しく快適なこちらの着物を、イメージや色で秋仕様にして乗り切りました。

涼しい素材を秋っぽくするには

秋浴衣や透け感のないリネン着物、普段着物では、暑さが残る日にはコーディネートを工夫して快適に過ごしましょう。

リネンの着物、夏に着用する時は、さらりと涼やかな帯を選んで、小さな小物もクリアなもので涼やかさを重ねます。

同じ着物でも秋の暑さ乗り切りコーディネートの時は、帯の色や帯周りの色を深く、柄もうねりのあるものにすると温度が上がります。エスニックなテイストで。

温かみのある茶系を重ねたウォームコーディネート。

秋の小物と夏の小物  小さな面で温度を加えて、着物は涼しい体感のまま秋仕様にすることができますよ。

もう少し涼しくなっても、カーディガンコートを加えて体温調整できるんじゃないか‥とか考えたりして。年々暑がりになるお年頃です。

レース着物も秋仕様でお役立ち

寒色のコーディネートに温かみと重みのある小物を加重ねて、ベレー帽やカゴのファーだけでも季節が感じられます。

(レース着物「フレンチ格子」→ 半幅帯「森の向こうで」→ 葡萄半衿→

ジャイ子(笑)レース着物に少し暖かい色と素材を加えただけですが、帯が秋の実りに見えてきませんか?半襟は葡萄でさりげなく秋を。

従来の着物の暦では10月から袷着物の季節です。自分が楽しむ《普段キモノ》では体感を大切に無理せず楽しみたいものです。まだまだ半袖を着たい気候の時は、リネンやレース着物、単衣の着物を活用して楽しみましょうね。

レースキモノの選び方はこのコラムでもどうぞ

袷を着たい暑い日は着物の中を涼やかに

暑い日だけど、どうしても秋の柄の袷を着たい、そんな時は中を涼しくしていきます。

頂き物や、リサイクルの着物の裄(袖の長さ)にも対応する《半襦袢》、《ワンピ襦袢》。気軽で汗をかいても洗えるインナーは、必須のアイテムです。

肌着と長襦袢を重ねるより涼しく、汗をかいてもお洗濯できるのがいいですね。

秋色の小紋、中は涼しく半襦袢で。コロナ禍でなかなかイベントを開催できない、富山のまちなか松川をめぐる遊覧船を紹介する動画のお手伝いをしました。自然の色に溶け込むようにナチュラルな色を使った秋の装いにも、中は半襦袢で涼しく。この日も30℃近かったのです。

紅葉には少し早かったですが、いつもの川辺の景色も船から見上げるとまた違って見えました。お手持ちの着物も違った角度から見てコーディネートを楽しんでみてくださいね。

ワークショップで自分で作った和菓子とお抹茶を持って乗船。ハロウィンのコーディネートから書き始めたこのコラムも、皆さんに読んでいただいて一年が経とうとしています。読んでいただいてありがとうございます?

寒暖差が激しくなりそうな時期です。体調に気をつけて工夫で快適に、キモノの季節を楽しみましょうね。