[キモノ入門]『夏のキモノ』まるわかりガイド‐素材の違いを徹底解説!

暑い夏でも、着物が着たい!でも、ひとえに『夏キモノ』といっても、綿や麻やポリエステルなど・・・たくさん素材があるけれど、いったいどんな違いがあるの??

そんな疑問にお答えする『素材別!夏キモノまるわかりガイド』をお届けします。


1.綿

柔らかく、汗も吸収してくれる綿素材。お家で洗えて、アイロンがけも簡単なので、汗をかく夏に人気。KIMONOMODERNでも、夏キモノや浴衣で多く使われており、染めの様々な色柄が楽しめるのも魅力です。

濃い地や季節感の無い柄なら、衿を入れて単衣のキモノとして5~10月頃で着用できるのも嬉しいポイント。

【産地の綿】軽くてサラリ‐阿波しじら

阿波しじら織は、徳島生まれの夏キモノ。生地全体にシボ(凹凸)があるため、汗をかいたときに肌に張り付きにくく、シャリっと肌触りが良いのが特徴です。真夏には、衿を入れずに浴衣としてもOK。

実は、5月の新作発表で阿波しじらの夏キモノも登場予定。お楽しみに。

▼もっと詳しく学ぶなら・・・

【産地の綿】高級感ある縦シボ‐高島縮(楊柳)

滋賀県琵琶湖のすぐ近くで生まれる、高島縮。楊柳やクレープ織などとも言われています。

高島縮は、通常の平織りにくらべ緯糸の撚りを約1.5倍以上多くひねる事で、生地表面にシボが生まれます。また、伸び縮みすることで汗をかいても肌に張り付かず、べとつかない。タオルのような柔らかさと、さらりとした肌触りが特徴です。

洋服感覚で気軽に着られるだけなく、無地や更紗などに衿を合わせれば、高級感のある着こなしも可能。

夏の透け感がエレガント‐からみ透かし

「え?!綿なの?!」と驚かれる、エレガントで繊細な夏キモノ。藤や蝶などの柄が浮き出す、紗のような透け感が美しい、KIMONOMODERNのオリジナル生地でお作りしています。

遠目では無地感なので、名古屋帯やレースを合わせてドレッシーな着こなしも楽しめます。浴衣というよりは、夏キモノとして5~10月でお楽しみください。

▼からみ透かしの魅力を、もっと詳しく知りたい方は

2.麻

夏ならではの、ナチュラル派。先取りの6月~9月頃で夏着物として着るのがオススメです。

縮みやすい生地なので、お家でのお洗濯はコツが必要。手洗いで、乾かすときに縦横で伸ばしながら、シワや縮を防ぎましょう。ただ、麻の着物はシボや凹凸感が魅力なので、アイロンがけを一生懸命する必要は無し。肩の力を抜いて楽しめる素材です。

▼麻キモノでこんな着こなしはいかがでしょう?

【産地の麻】雪の町から涼の極み‐小千谷縮

新潟県の雪深い町で織られる、憧れの夏キモノ。苧麻という上質な麻を使った生地で、生地を白くするために『雪さらし』をすることが特徴的です。

麻自体のハリ感と軽さはもちろん、独特のシボと通気性の良さがあるため、夏キモノとして機能性抜群。また、小千谷縮のキュンとするかわいいデザインも、ファンの心を掴みます。

こちらも、5月に新作が登場予定です。

3.綿麻

綿の柔らかさと、麻のシャリ感、ふたつの良さのいいとこどり。軽くて着やすくゆかたに多い生地です。

麻が入っているので、こちらもお洗濯は繊細に。

4.ポリエステル(セオα)

汗をかいてもべたつかず、通気性がありさらりと乾きやすい素材で、夏のお出掛けの強い味方。シワになりにくく、洗濯機OK!&アイロン要らずという、他にないお手入れのしやすさが人気の秘訣。

さらさらとして微かなシャリ感があり、滑らかで軽いので、肩回りの落ち感や裾回りの動きがきれいで華奢見え効果も。

中に襦袢を着れば「ポリエステルの単衣の着物」として、5~10月の長い期間で着ることができます。「着物もゆかたも、どっちも着たい!」という、キモノ初心者さんにもオススメ。一着で長い期間楽しめます。

浴衣を夏キモノ風にアレンジ‐プラスワンアイテム

今回ご紹介したアイテムは全て、襦袢を着てキモノ風の着こなしが可能です。

半襦袢や長襦袢を中に着たり、こだわりの小物をプラスしたり。ちょっぴりオメカシコーデを楽しめるのが、KIMONOMODERNの夏キモノ浴衣の魅力。

【長襦袢】麻‐爽sou
【長襦袢】FOOD COLOR
【半襦袢】スカラップレースMarrakech

▼襦袢の選び方はこちらの記事で

キラキラ輝くガラスの帯留めで、夏らしさと高級感をUP
ナチュラルなコーデアイテムがポイント