<アフターコロナの働き方> 中小企業必見!リモートワーク化の進め方と具体的な実践方法。
弊社が取り組んできたリモートワーク化の実際をみていきたい。
まずは社内の業務の棚卸が大前提である。
でも述べた通り、「普通はこうだ、という常識」を疑ってかかる必要がある。
弊社の場合、販売チャンネルは主にネットショップなので、ある程度は最初からリモートワークが可能な業務はある程度あった。
業務の洗い出しと棚卸し。
- HPページ作成
- デザイン、広告、SNS配信業務
- 顧客対応(メール)
この辺はもともと、SEやデザイナーたちはリモートワークで仕事をしていた。
これまで会社に出社してやっていた業務はというと、
- 発送業務
- 受注処理、顧客(メール)対応
- 商品生産管理
- 電話FAX対応
実はどれも「会社じゃないとできない」と、社員が思い込んでいたものだ。発送も自社でやっていたし、お客様から電話がかかってくるから会社にいないといけない、在庫や商品を確認しないといけないから会社じゃないと・・・といった具合である。しかし、現在では上記業務はすべて、システム化しリモートで行なっている。
まず、上記のように
「会社で行われている業務」をすべて出していく。
担当者、部署ごとに洗いざらい出していったあと、
- 業務委託できないか
- システムやツールで解決できないか
- 自宅に持ち帰りができないか
この3つを検討していく。
そして、しらみつぶしに徹底的に潰していき、とにかくそのやり方で問題があるかどうかやってみないとわからないから、とりあえずやってみて、ダメだったらまた変更しよう、と柔軟な態度でスピーディーに変更していくことが肝要である。
クイックな実践と、忘れてはならない検証。
実際にとりあえずやってみよう!で、やってみて
1週間後、2週間後、と担当者に状況をたずね、うまくいっているか問題はないかをフォローし、検証していく。問題がでてくればその問題をいかにすれば解決できるか、考え、実行する。このPDCAを回していくことで、より良いスタイルを確立していくのだ。
ALL FOR ONE ,ONE FOR ALL-社員の理解と協力が不可欠。
上の記事でも問題の(4)として取り上げたが
一番苦労するのは実は「人」である。
みんながみんな、ITに詳しいわけでも得意なわけでもなく、中には苦手とする人も多い。
ひどいところになると、システム化の流れに対し、何かと問題点だけを提示してきてなんとか阻止しようと抵抗する人も必ず出てくる。そして周りも忖度して同調するものも出てくるため、ここを押し通すのにはちょっと骨が折れることもある。
その人的な問題を乗り越えるには、当たり前のことではあるが社員の理解と協力が必要不可欠となる。そのために、そのシステムを導入すると働き方がどう変わるか、どんなメリットがあるのか、など方向性やメリットをしっかり指し示してあげる必要があるように思う。
その上で、苦手だということに理解を示し、時には手取り足とり一緒に進んでいこう、という気持ちを態度で見せてあげること。信頼関係と連帯感を保ちつつ、根気強くフォローしていこうという心構えが経営側に求められるのではないかと思う。
株式会社WITH THE MODERN 代表取締役 濱田友紀子