<教えて!たなえり先生>#59-わたしとKIMONO MODERNのお話
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日は私とキモノモダンの歴史(?)を秘蔵写真を交えながらお話したいと思います。www
出逢い
私が〝キモノモダン〟という存在を知ったのは2004年の冬。普段着着物に目覚め、よなよなネットで着物の情報を集めていた頃でした。
そんな中たどりついたのがキモノモダンのブログ。今まで見たことのない洋服感覚の柄の着物や、こだわりの仕立てを見て「こんなおしゃれな着物を作っている人がいるんだ」と思ったのが第一印象。
しかもよく読んでみるとどうやら一点もののよう。自分の着物の好みが確立してなかった当時「ゆくゆくはこんな着物を着られるようになったらいいな」という気持ちでサイトを眺めていた記憶があります。
そんな出来事を経て、2005年より着物の仕事に就くための転職計画がはじまりました。着付師のお免状を取るために着付教室に通い、同時に和裁もスタート。プライベートでは当時流行していたSNS「mixi(ミクシー)」を使い、着物のネットワークを広げるため、あらゆる着物イベントに参加しました。
そのmixiを通じて知り合った着物友達とキモノモダンのオーナー・ゆきちゃんがつながっていることが分かり、ゆきちゃんの一時帰国時にリアルにお会いすることができ(しかも当時ゆきちゃんは金髪ボブと言うセンセーショナルな出逢い)会ったその日に、着物のことや着物以外のことをたくさん話したのを覚えてます。
キモノモダン本格始動
そんなゆきちゃんが日本に帰国し、本格的にキモノモダンをスタートさせた2010年。当時自宅が近かったと言うこともあり、商品やモデル撮影のお手伝いをしたこともありました。
この時私は会社員ということもあり、表立ってキモノモダンのお手伝いはできなかったのですが、定期的にアトリエにお邪魔してお手伝いする中、キモノモダンの新作を間近で見ることができ、新作発表の度にわくわくしていたの今でも鮮明に覚えています。
当時は小振りの帯留がマイブームで、キモノモダンのスワロフスキーの帯留を大人買いしていました。(笑)
キモノモダンと共に
2011年春、私がフリーランスの着付講師となりキモノモダンと一緒にお仕事をする機会が多くなりました。
2011年6月には博多リバレインの1Fでの展示イベントにお声掛けをいただき、一緒に「キモノ de アソボ」という展示会を行ないました。このイベントではキモノモダンの商品製作のヒントを垣間見ることができました。
ゆきちゃんのセンスで選ばれる生地やアイテムはいつも私の購買意欲をかき立てました。伊勢木綿や久留米絣のような織りの綿着物が多い中、プリントリネンの着物は木綿と正絹小紋の中間的な着こなしができ、お気に入りアイテムのひとつです。
また、今では各ブランドから販売されている薄羽織ですが、キモノモダンセレクトで制作された薄羽織は他のブランドと一線を画していました。
セレクト商品だけでなく、カーディガンコートをはじめとしたオリジナルデザインの商品も、とてもデザイン性が高くかつ機能的で今でも私のマストアイテムとなっています。
こうして改めて振り返ってみると、私がどれくらいキモノモダンの商品が好きかという蜜月度がお分かりいただけるかと思います。(笑)
そして2018年の福岡・白金の「KIMONO MODERN the guide shop」オープンを機に、店舗内に多奈ゑりきもの教室レギュラー教室を開設する運びとなり、新たなお付き合いが始まり現在に至ります。
私にとってキモノモダンは少しだけ前を歩いてくれる同志のような存在なのです。
キモノモダンに期待すること
最近ではあらゆる情報をSNSで収集することができ、通販サイトや大型イベント、ポップアップショップなど、着物の買いかたも多様化しています。
同時に着物のジャンルも各ブランドごとに確立され、洋服のように自分の好きなジャンルの着物を選べる時代となりました。
サブタイトルだけ見ると堅苦しく感じますが、キモノモダンのオーナー・ゆきちゃんと深い話しになると最後には決まって「わくわくする商品を作ってね」って言ってます。
着物を着る人みんなに愛される商品を作る必要はないと思っています。キモノモダンのコンセプト「ワンピース、ときどき着物。」のように、キモノモダンのセンスで気負わずに洋服感覚で楽しめる着物や着物周りのアイテムをこれからも作っていっていただきたいです!