<教えて!たなえり先生>#58-七五三の着物の〝格〟について

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今回はお子さんの節目のイベントである〝七五三〟にふさわしい母親の着物についてのお話です。

着物の〝格〟について

まず着物の〝格〟についてのおさらいしておきましょう。

以下が一般的に七五三の母親の着物にふさわしいと思われるものです。
(※この場合の名古屋帯は、袋帯のようにも見える高級感のあるもの)

分類名称合わせる帯
準礼装(セミフォーマル)訪問着袋帯
略礼装附下袋帯・名古屋帯※
色無地(一つ紋)袋帯・名古屋帯※
江戸小紋【鮫・角通し・行儀】(一つ紋)袋帯・名古屋帯※
カジュアル江戸小紋(紋なし)名古屋帯※

どの着物を選ぶかはお子さんが何を着るかによっても変わりますし、お住まいの地域によっても選びかたが違ってきます。

お宮へお参りをするのであれば、セミフォーマルや略礼装などきちんとした印象の着物を選ぶことをおすすめします。

カジュアルな家族写真の撮影や内々のお祝いなどであれば、着物の格にこだわることなく飛び柄の小紋や光沢のある無地感の紬などでもよいでしょう。

レース刺繍着物-葡萄-CREAM

木綿の着物であっても、光沢感があるものや無地のものであれば、着ていただいても問題ないと思います。

<洋服選びと重ねて考える>主役を引き立てる装い

七五三の主役はお子さんです。
母親はお子さんより控えめの着物を選ぶことを心がけましょう。

洋服であれば黒や紺、グレーやベージュなどのベーシックカラーで、ワンピースやツーピース、セットアップやスーツなどを選ぶことが多いと思います。それを着物に置き換えてみると、附下や色無地あたりになるのではないでしょうか。

洋服着物
華やかなワンピース・ツーピース訪問着
ワンピース・ツーピース・華やかなセットアップ附下
スーツ・セットアップ色無地・江戸小紋

色無地や江戸小紋などはお子さんの卒入園・卒入学などでも使えとてもオススメなのですが、少し物足りなさを感じる方もいると思います。

そんな方にぜひお試しいただきたいのが、キモノモダンの「DRESSY着物
光沢のある無地感のレースは、附下から小紋までの間をバランスよく持ち合わせた着物だと言えるでしょう。

レースの光沢による附下のような華やかさもあり、
単色なので色無地としても着回すことができ、
柄を活かして小紋として着るのもよしと、
コーディネートする帯で印象を変えることができる振り幅の広い着物なのです。

上質なレース素材の裏に柔らかなシフォン生地がしっかりと貼り付けてあり、レースだけど透け感がないので着用時期も比較的長く、しかも自宅でお洗濯ができるという超万能着物です。

一番大切なのは気持ち

お出かけのシーンを想定して着物を選ぶことはもちろん重要なことですが、一番大切なのはお子さんの節目のイベントをお祝いしてみんなで楽しく過ごすと言うこと。ぜひ着物を着てお子さんと素敵な想い出を作っていただきたいです!

過去のコラムもぜひ参考にしてくださいね。

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