《あさいやすえのコーデコラム》#55- 密やかな贅沢を纏う。からみ透かし文様花鳥風月のお話
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。今回は伝統の技を生かした〈からみ透かし文様〉花鳥風月の魅力をお話しします。
この着物見逃せませんよ。
からみ透かし文様花鳥風月
モデルさんショットがとっても上品な からみ透かし文様 花鳥風月。
この着物、奥ゆかしくて見逃すかもしれない密やかで繊細な魅力が重なっているのです。
からみ透かし文様花鳥風月の魅力 早く言いたい(笑)その魅力レポートします!
魅力1 文様の美しさ
すっきりと無地のように見える、花鳥風月。
しかしここには伝統の透かし文様が隠れています。なんと言ってもこの柄が美しいの。
この柄の美しさを見ていただきたくて窓辺で撮影
美しく伸びる花鳥風月の柄はスッと伸びやかに縦のラインを作ります。密やかにスタイルアップ。華やかさとすっきりさを併せ持つのは、この透かし文様の密やかさのなせる技です。
この柄が、纏う人が動いたり、近くに寄ると陰影として浮かび上がります。
私の注目は裾つぼまりの後姿。重ならない褄上がりから見える文様。密やかでいいな♡
魅力2 重なる色
透かし文様なので、多少の透け感があります。そこで色をさりげなく重ねるのも楽しみのひとつ。
窓辺で赤紫の襦袢と重ねて。外で着てもとっても透け感があるという感じではなかったものの、
ほんのり色が重なります。色襦袢やワンピ襦袢、重ねる楽しさもありますね。
ネイビーの六花×KIMONO MODERNコラボの半襦袢で、半襦袢だと袖口の透け感も楽しめたり。程よい透け感は使い勝手が良いですよ。
魅力3 素材感
花鳥風月は木綿着物です。
私の着用の感想は薄手で軽く、そして柔らかな印象です。シャリッとした木綿着物とは全く違う風合いです。
木綿着物の特徴で布の収まりが良く、布がスルスル滑って決まりにくい‥がないので着付けもしやすいです。素材としての落ち感は少ないのですが、ここも柄の密かな縦の動きでもっさりせずにすっきりと。
とてもクラスアップされた木綿着物を体感してほしいな。
魅力4 無地感のコーディネート力
とっても密やかな文様なので、無地と捉えてコーディネートは無限に。
透明感のある朝露は、柄も生かして淡いトーンを重ねて上品に。ペールトーンとの相性がとても良いです。
透明感のある藤色なので、紫を重ねていくのも艶やか。
そしてグレーッシュな色とも相性がとてもよき。
この半襟とベストマッチでした♡
茄子紺は、カチッとした印象も持ちつつ、淡く入る紫色が女性らしさを加えています。
すっきりした帯で落ち着いた印象で。
黒を重ねても華やかです。
無地感覚で柄のある帯も合わせやすい。ここでもほんのり紫色を重ねると美しいですね。秋にも大活躍しそうです。モデルさんショット美しいな〜。
魅力5 最大の魅力は纏う自分が嬉しい着物
たくさんの魅力があるのですが、私が感じた最大の魅力はなんと言っても
纏っている自分が嬉しくなっちゃう着物ということ♡
この密やかな繊細さを一番感じることができるのが自分なのです。
ふと光が当たった時、動いた時目にする柄に、写真には写りきれないけどなんとも贅沢な気分。
ふと座った先に伸びる柄♡
光が当たってるところの柄の美しさ、そこはかとなく贅沢です。
私は紺から藍色の寒色のグラデーションですっきりと。色はスーツのようにカチッとしてますが、さりげない模様で女性らしい雰囲気になってますね。(雰囲気詐欺ですが)
密やかって何回書いたでしょう?って奥ゆかしい魅力溢れる 花鳥風月 レポでした。
私には着物を触ってる時間、組み合わせてる時間、纏ってる時間がご褒美になってます。
女の子って、そんな自分をご機嫌にする術を持ってると日々頑張れますよね?
密やかに贅沢な木綿着物を是非お手元に。
残暑厳しいですが、日々頑張りましょうね。