《あさいやすえのコーデコラム》#54-「涼しげね」って褒められたい!涼しげコーデを作るお話
暑中お見舞い申し上げます。皆さんいかがお過ごしでしょうか?こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。
毎日溶けるような暑さですね‥。そんな中着た着物姿に「涼やかに見えますね〜」と言ってもらえるのは私を含め暑くても着物を着たい民にとっては最高の褒め言葉ですよね♡
汗いっぱいでも、見た目に涼やかに見えたい!
今回は4つのキーワードで涼やかに見えるコーディネートをお話します。
涼やかさを作る要素1 「寒色」
水や氷などを連想させる、青や水色、青緑などの寒色。インテリアなどでもカーテンやファブリックを赤やオレンジなどの暖色から寒色に変えるだけで体感温度が2〜3度変わると言われています。
夏着物・浴衣の代表的な色、藍色も寒色。夏の定番藍色浴衣に青の半幅帯で寒色だけのコーディネート。
すっきりとした印象に。柄がもう少しシャープだとクールなんですけどね(私自身がクールじゃないので、柄は暖かく丸くなりがちです)
鮮やかなブルーを使ったコーディネート。帯も水辺を連想させます。
KIMONO MODERN のラインナップから藍色を
やっぱり夏の藍色は見た目涼やかすっきりと安定感があります。帯もシンプルなものや、寒色を合わせると凛とした印象が作れます。
涼やかさを作る要素2 「冷たさ」
涼やかコーデに加えて行きたい要素、次は「冷たさ」
ガラスや金属、触って冷たさを感じる素材やシャープな直線もクールな涼しさを作る要素です。
ひんやりを感じる色や素材のラインナップ。
ダイヤ柄や、麻の葉模様。シルバーの輝きも冷たさを感じます。冷たさを感じるガラスやビーズの帯留めたちも涼やかを作る名脇役、コーデに加えてみてくださいね。
涼やかさを作る要素3 「透明感 軽さ」
寒色の中でも淡く軽さを感じる色も、涼やかさの要素です。淡い要素を重ねて透明感を演出です。
軽やかさを作る透明感を感じる淡い寒色たちのラインナップ。そよ風や美しい水辺の印象ですね。
手持ちのものに透明感をプラスするために、白い帯を加えるのもおすすめです。
美しい白でフワッとレフ板効果で透明感を。素材の軽さも夏にぴったりの帯たちですよ。
涼やかさを作る要素4 「潔さ」
さあ、そんな要素を使いながらの最後のキーワードは潔さ。
モノトーンのクールさは涼しげな印象を作ります。色数もぐっと抑えるとコーディネートもすっきり、涼やかに見せてくれます。
潔さをプラスしてくれそうな、少し華やかな寒色や引き締めの黒をピックアップ。
私もこのCOLUMNを想定して、着物でお出かけしてきましたよ。
車で30分ほどの美術館での夏の展示、軽さと透明感を感じる《光と影のモビール展》へ透明感あるコーディネートで。
実際の暑さは、冷却シートやスプレーで涼をとったり、保冷剤を仕込んだり、肌着を始め補整のタオルなども涼しい麻などの素材に変えて少しずつでも体感温度を引き下げて。髪もすっきりアップにすると清涼感が増しますよ。
このモビール展の軽さや繊細さにも涼やかさを感じました。目に映る景色やお料理などからも涼を感じたらその要素を着物に当てはめてみるのも楽しいですよ。
今回着用したのは、とても繊細な木綿着物 からみ透かし文様 花鳥風月 とっても素敵だったので次回お話ししますね。
夏の色、スカッとビビットな暑さを感じる色も、魅力的なのですけどね!
くれぐれも体調考慮して無理せずに、夏も色々楽しみましょう。