《あさいやすえのコーデコラム》#51-機能と着こなしを広げる夏支度 薄羽織
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。今回も夏を待ちわびる夏支度。今回の機能と着こなしを広げる優秀アイテムは薄羽織です。
機能と着こなしを広げるアイテム 薄羽織
お洋服のアイテムで、1日のうちでも寒暖差が激しかったり、屋内と屋外の気温差が難しい季節に重宝するのはカーディガンですよね。着物では薄羽織がカーディガンの役割をしてくれます。
今回は重なるレースが美しい新作レースの薄羽織ー撫子nadeshiko
透け感と素材がこなれ感抜群の麻の薄羽織ー陽炎kagerou のコーディネートをお話ししながら、機能と着こなしの幅も広げていきましょう。
薄羽織の機能
羽織は室内で脱がなくても良いので、脱ぎ着できるカーディガンの役割をはたします。
薄羽織は薄手のカーディガンなので、急に冷えた店内に、寒暖差の激しい季節の体温調整に重宝します。中に着る着物の素材を変えれば着用期間も長く重ね着を楽しむことができる優れもの。
そして大事な着物が汚れないようチリ避けや日焼けを防ぐ効果も。
急いでて帯結びや後ろ姿に自信がない‥て時にもおしゃれで役立つアイテムなのです☺️
色選びは?
今回の新作薄羽織はどんな着物にもマッチするニュアンスカラーのラインナップです。どの羽織も着物を選ばずオシャレ度が増しますが、色を馴染ませていくとよりすっきりとしたスタイルを作っていけます。
そんな色の馴染ませのポイントを2つ。
着物に色を馴染ませてみます。浴衣の地色に羽織の色を馴染ませると、くつろいだ印象のスタイルに。大きな面で一番メインになる色に馴染ませるととても上品にまとまります。
麻の素材も大人のくつろぎ感ありますねっ。
同じ組み合わせに羽織を変えて、今度は柄の紫に色を馴染ませます。全体が引き締まり知的な印象になりました。着物のどこかにある色を濃淡で馴染ませるのもすっきりさせるポイントです。
印象に合わせて小さな面だけをチェンジ、今回は帯締めだけチェンジしました。
今度は帯周りと羽織の色を馴染ませるスタイリングです。
薄羽織の色に馴染む着物がない時は、帯周りと色を馴染ませるのもポイント。グリーンのリネンの着物に麻の変わり半幅帯、半幅帯に馴染ませることで落ち着いたナチュラルな印象に。
薄墨色に千鳥がお気に入りの夏帯に合わせて、薄羽織の色を馴染ませて。ナチュラルな印象からグッと落ち着いたイメージになりました。
手持ちの着物や帯に羽織の色をプラスするだけで、いつもと少し違った印象を作ることができますよ。
色を重ねてフィルター効果
色が重なったり、印象をプラスしたりするのが重ね着の楽しさですね。撫子はレースの透け感と着物の色が重なります。いつもの着物にフワッとフィルターがかかるよう!そんな色の重なりも楽しみのひとつ。
白地の綿絽の浴衣に、すっきりした印象に柔らかなフィルターがかかって儚げに。
闇夜はレースの陰影がはっきり出て素敵ですね。
大好きなグレーとピンクの配色で、羽織と着物を同じようなトーンでまとめると柔らかなフィルターが、離れたトーンや色でまとめると、レースの陰影がはっきりと楽しめます!どっちがお好みかな?
薄羽織で着こなしが広がってきましたね
加えることでいつもの着物の着こなしが広がってきました。折角なので大好きな着物に新しいなりたい印象を加えて色を選ぶのも楽しいですよ。
いつもは紫のグラデーションで女っぽく着こなしている浴衣に羽織をプラスして
凜と軽めのジャケットを羽織ったようなハンサムな印象をプラス。
さて私もいつもはすっきりと着ることが多い色が好きな単衣に薄羽織をプラスしての着こなしバリエーション。
帯締め、帯留め以外は全て同じコーディネートに羽織って見ました。
羽織を加えるだけで印象が変化しますね。撫子の儚さをプラスして甘めに。陽炎の上質さを加えて凜と知的に。みなさんは自分の大好きな着物にどんな印象をプラスしたいですか?
手持ちをいかして、なりたいイメージを新しいアイテムで?私はちょいと足りない知的な印象が欲しいかな(笑)
新しいアイテムで機能と着こなしを広げて、密かに変身願望も楽しんでくださいね❤︎