<教えて!たなえり先生>#51-着付け初心者の残念ポイント解消術 part3
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。初心者さんあるあるのちょっとした違いで見えかたが変わる着姿のチェックポイント第三弾!今回はお袖周りのお話と写真を撮られる際の姿勢についてです。
袖口から襦袢は出さない!
着物を着た時、袖口から「襦袢がこんにちはー」は基本的にNGです。
着物と襦袢の裄の長さの関係は、襦袢の方が少し(8mm〜10mmほど)短め。着物を着る前に襦袢の裄の方が長いと分かっている場合は、事前に襦袢の裄を調整しておきましょう。
調整方法は襦袢の身頃と袖の肩山の部分をつまんで安全ピンで止めておくだけ。これで裄を短くできるので、着物の袖口から襦袢が出てくることはありません。
もし、着物を着てしまった後に気づいた時は、襦袢の袖の真ん中くらいの袖山を安全ピンでとめると袖口から襦袢が出なくなります。(ちなみに自分で片手でとめられるのは袖幅の真ん中くらいが限界です。www)
振りから襦袢は出さない!
今度は着物の振り(お袖の後ろの下)の部分。ここも基本襦袢が出ないように気をつけましょう。
着物と襦袢の袖幅や袖丈が合っていれば出てくることもないのですが、襦袢の袖が短かったり、襦袢の裄が短かったり、襦袢の袖幅が広いと振りの部分が出てくることがあります。そんな時はふたたび安全ピンの登場です!
お袖の振りの部分を三角に折り畳んで安全ピンで止めることによって、振りの部分が出なくなります。(折り曲げの角度などは特に決まりはありませんので、出ない角度を確認して安全ピンで止めてください。)
止める前と止めたあとの違いはこんな感じです。
というわけで、安全ピンはあらゆるトラブルに対応できる万能アイテム!!着物を着た時はぜひかばんに2つほど忍ばせておいてくださいね〜。
姿勢のポイントは3つ!
撮影に関わらず、常に気をつけておきたいのが姿勢です。特に写真を撮る時(撮られる時)は気にするだけでぐんと着姿が美しく見えます。
①おなか周り
骨盤が特に後ろに倒れていると猫背になりお腹が出て見えたり、帯に胸がのっかったり。骨盤はまっすぐに立てるように意識します。
②肩まわり
胸を開き、肩甲骨をよせた後にすっと力を抜きます。すると着物の胸の部分のしわもとれて、力を抜くことによって首がすっと伸びてなで肩をつくることができます。
③足もと
最後に足もと。つま先をやや内側に向けると着物らしい着姿を作ることができます。がに股は絶対にNG!
まとめ
3回にわたってお届けした「残念ポイント解消術 」いかがだったでしょうか?いきなり全部やるというのはハードル高いなっと思われたら、1回着る度にひとつずつ確認していってみてください。着物を着る度に初心者感ゼロの美しい着姿になっていくと思います!