《あさいやすえのコーデコラム》#47-色が広がるパーソナルカラーのお話2
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。前回に引き続きパーソナルカラーを着物に生かすお話です。
いろんなケースで似合わせるヒントをお話ししていきますね。
パーソナルカラー
着物はそれぞれのシーズンのポイントを意識して選ぶのが、色が広がるパーソナルカラーの捉え方だと感じています。そのポイントは過去コラムから↓
私のパーソナルカラーは《スプリング》。ポイント的には明るい・鮮やか・暖かいイメージです。
2月に診断に伺った際に使ってもらった写真は、8年前のプロフィール写真。
まさに《明るい・鮮やか・暖かい》ミモザや菜の花のようなスタイリングです。こんな感じに自分を100%アピールしたい場合(笑)パーソナルカラーを知っているということは有効です✨
あと、全面に色を纏う色無地などは顔映りが良い色を知っておくといいですね。
しかしパーソナルカラーを知ったことによって色を自由に楽しめなくなっては残念です。色を楽しんで選択するヒントをお話しします。
似合わせCASE1 似合う色の着物を持っていたら
パーソナルカラーにぴったりの着物が手元にあったり、知ってから手に入れたものがあれば、他の小物や帯などは好きに選んでみてください。
私のスプリングコーデ。全体に甘く可愛いのもいいけれど、半襟は黒で引き締めたい時もありますよね。
それぞれのシーズンの色味達にはやはり得意なイメージがあります。
小さな面に違うシーズンの色を使って少し違う自分や、なりたいイメージに近づけるのも楽しいものです。
似合わせCASE2 定番で好きな着物があったら
デニム着物や、合わせやすい定番の着物があったら。自分のシーズンの色をどんどん足していくのも似合わせです。
モノトーンに格子柄がすっきりした印象の伊勢木綿。こんな定番な着物って一つ持っていたいですよね。
すっきりしたモノトーン。パーソナルの色的には《暗い・鮮やか・冷たいがポイントのウインター》さんが似合います。真っ白な半襟に涼やかな半幅帯、鮮やかな帯締めを合わせたウインターコーディネート。
同じ着物にいろんなシーズンの色を足していきますよ。
同じブルーベースの《明るい・穏やか・冷たいがポイントのサマーさん》帯は涼やかな半幅帯そのままに、帯周りにはポイントの穏やかなニュアンスカラーをプラスしていきます。
伊勢木綿も似合うものに変化させたコーディネートと。
深い色は似合うポイントの《暗い・穏やか・暖かいがポイントのオータムさん》こっくりと深く穏やかな色を加えていきます。
伊勢木綿も暖かな色の似合うものに変えて。
最後は《明るい・鮮やか・暖かいがポイントのスプリングさん》ポップな半幅帯に明るい色味を足していきます。帯揚げはもうもう少し鮮やかでもいいな〜。伊勢木綿も明るい色に変化させて。
自分の似合う色やポイントの勢力を増していくのも似合わせです。
似合わせCASE3 得意なポイントを見つけたら
着物には多色のものも多いですよね。そんな場合はその多色の中に自分の得意なポイントを見つけます。
明度低めのこの半襟は《オータム・ウインターさん》で似合わせ。
●多色の中の辛子色を重ねて深く重厚で渋い印象を作ってオータムさん。少し黒でモダンなイメージがプラスされますね。
●黒を重ねて色数少なくモダンな印象にしてウインターさん。暖かな辛子色がアクセントになります。
穏やかでニュアンスのあるくすみカラーはサマーさんの得意な色味。
冷たさを感じるブルーベースなので《サマー・ウインター》で似合わせ。
●サマーさんは淡い色を重ねてロマンチックな印象に。
●ウインターさんは、いつものコーディネートに甘さをプラスするコーディネートに。
明度高めの地色に、ラベンダー色と深い緑の半襟は
ラベンダー色が似合う カーキーが似合う 明度高めが似合う 《サマー・オータム・スプリング》で似合わせ。ここも得意を重ねます。
●帯揚げにラベンダー色やパールのピアス、軽さやグラデーションが美しい帯留めでサマーさんのコーデ。
●帯揚げにカーキー色のお抹茶のような緑にピアスは暖かさを感じる素材、帯留めは重厚さを重ねてオータムさんのコーデ。
●帯揚げに得意な黄色を、顔まわりのピアスはゴールド、明るくキュートな色を重ねてのスプリングコーデ。
多色の中から自分に似合うポイントを見つけたら重ねてみるのも似合わせです。
今回は半襟を例に挙げていますが、多色の着物でもその中の得意なポイントを帯などに重ねていくと似合わせになります。小さな面から色を広げて冒険もいいですよ。
この半襟達は私物、スプリングの私もイメージを広げるために小さな面での冒険です。
どちらかというと青味のピンクの着物(ウインター寄り)に暗めの半襟。スプリングの特徴 鮮やかだけを重ねているコーデ。でもこの着物褒められます!鮮やかさが自分らしいのだろうなとメモメモ。
似合わせCASE4 パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは自分の持っている色(髪、目、肌など)と馴染む色です。お顔写りのために顔に近い半襟やピアス、顔まわりに似合う色を持ってくることは有効!
そして似合わなくても好きな着物を着たいときは、自分の持っている色をコントロール(笑)
カラーコンタクトもあり、ウイッグもあり、メイクもいつもより気合いを入れて。自分の中の小さな女優を引っ張り出してね。
似合わせCASE5 大事な着物 私の場合
このコーディネートはパーソナルカラー的似合わせも意識しました。祖母から母、そして私へのこの大島はとても大事な着物。色の明度も低く重いのでぴったり似合う着物ではありません。
そこでスプリングのポイントを加えていきます。私のポイントは《明るい・鮮やか・暖かさ》
明るさを加えるため、帯は明るめベージュの帯で、鮮やかさを似合うターコイズの帯揚げに、明るい八掛の赤は小さく散りばめて。半襟はくすみのない色で刺繍の色に温かみがあるこの半襟を。
顔色はドンピシャでなくても自分らしく着れたかな。
いろんなCASEをヒントに、手持ちを眺めて着てみてくださいね!そんなひとつひとつが皆さんらしい着物姿を作っていきますよ〜。私もそうやって、最初は苦手だったコーディネートがどんどん楽しくなっています。素材やイメージ、まだまだ深いお話はまたの機会やイベントで。
?追記
パーソナルカラー診断、実際に診断してお話しすると気付くことがあります❤︎
皆さんマスクの色がパーソナルカラーぴったりだったり、持ってる鞄がぴったりだったりするのです。毎日自分の顔に色を乗せていたので、真っ白よりベージュが似合うな〜とか、ラベンダー色が顔映りいいなとか見えているのです!そしてパッと好みのものを選びがちなバック✨ここもぴったりのことが多い。
皆さん着物ってこんな感じでしょ!とか着物だから、に囚われてるのかもしれませんね。
似合うも好きもよし❤︎ いろんなコーディネートのヒントを引き出しに入れて色たくさん楽しんでくださいね〜。私も伝えていきます。