《あさいやすえのコーデコラム》#40- 新旧ミックスでコーディネートを広げるお話
こんにちはこゆき庵あさいやすえです。飛躍の卯年がスタートしましたね。本年もよろしくお願いします。
今年も一緒に着物を楽しみましょうね?
年末年始ゆっくり過ごせたでしょうか?実家の箪笥を覗いてみたり、ネットショップを検索したりそんな風に着物を見て過ごした人も多いかな〜と、今回はリサイクルやお家の帯などの活かし方のお話です。
レース着物、ドライフラワーの魅力
リサイクルのものとも相性が良さそうなレース着物、くすみカラーと細やかな柄が小紋のような印象のドライフラワー、今回はこの着物を軸にポイントをお話しします。
金澤のポップアップでもコーディネートしていました。とっても落ち着いた印象のある街に馴染むレース着物です!
ヒント1 やっぱり無彩色
色んな着物に合わせやすいのは、白や黒、無彩色の帯達。
私の手持ちのリサイクルの名古屋帯。いろんな着物に合わせられるので重宝しています。
ドライフラワー茜色に合わせてコーディネートを作ります。
帯揚げに白梅鼠を持ってきて、lightグレーのAラインドレープコートで落ち着いたスタイルに。
茜色に桜貝の帯揚げを持ってきて、milky creamのAラインドレープコートで可愛いスタイルに。
無彩色の帯の場合は帯周りの色でイメージを作る事ができるのも楽しさの1つですよ。
ヒント2 ポイント柄
無彩色にポイント柄の帯もよく見かけると思います。
白地にお花や、黒地にワンポイントの帯、多色ではなく無地場の多い帯はすっきりとしたコーディネートを作ってくれますよ。ここでは、柄の色を羽織や小物で重ねてリサイクルの帯をモダンに。
ドライフラワー羊羹に赤い花が印象的な帯。前柄の赤のポイントと着物カーディガンをリンクさせて色数も抑えます。ぐっと大人っぽくなりますね。
同じく羊羹に紫色が印象的な帯を。帯の色をトーンを変えて小物に重ねるのも美しい。好きな色の入っている帯や、今ある帯の中の色に合わせて小物を揃えると見違えますよ❤︎
黒に赤のポイント柄。模様の赤を強調するようにコーディネートするとかっこよく。黒い着物だけど細やかな刺繍レースが重くなり過ぎなくていいですね。
ヒント3 色を重ねる
着物と帯の色合い、コントラストをつけるよりトーンで変化させると現代らしい印象がつくれます。
花浅葱のドライフラワーに合わせてブルー系の帯をセレクト。
トーンを一緒にするとスッキリワンピースのような着物スタイルに。深い色が重なったので帯揚げや小物は淡いニュアンスのカラーで抜け感を作るのもお勧めです。
リサイクルや昔からのお家のタンスの中には無い、淡く美しいニュアンスカラーの帯揚げや、鮮やかな色の帯締めなど、新しい色を加えて楽しみましょう。
ヒント4 新旧を色で繋げる
お家で見つけた羽織を活用するのも楽しいですね。帯はシンプルなものにして、帯締めに映える色を。レース着物もシンプルなので羽織を主役にするスタイルに。
おばあちゃんや、お母さん、誰かが大切にしていた物。お気に入りを見つけたら、新旧を繋ぐ色を小物に重ねてみましょう。
沢山の色が重なったら、着物と帯の色の対比をやわらげる役目をしてくれるこんな色の帯揚げが重宝します。迷ったらこれ!もあると安心ですよ☺️
この色は帯留めや帯締めにポイントを持っていきたい時にもオススメです。
母親の物の中でも好きな羽織。この羽織と着物を繋ぐためには羽織の中の色を小さな面積に散りばめます。色の統一感がコーディネートをスッキリ現代的にみせてくれますよ。新作の帯留め、たくさん色があってぴったりが見つかりそう❤︎
私もヒントを使って新旧ミックスコーディネート。
レース着物に、白地リサイクルの名古屋帯。淡いアイスブルーの帯揚げとラベンダー色の入った帯締めは羽織の中の淡い色から。アンティークの羽織をプラスしたら、ドライフラワーより格子の柄がカジュアルな印象のレース着物も少しはんなり。お正月っぽいかな。この組み合わせは初めてです。
合わせやすく、着用期間も長いレース着物を手に入れて、色んな帯をいかしたり、思い入れのある帯から新しい小物を増やしたり。
みなさんもコラムをヒントに、上手に新旧取り混ぜながらコーディネートを広げて楽しんでみてくださいね。