<教えて!たなえり先生>#30-三連仮紐を使って兵児帯アレンジ結び
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今回は兵児帯の基本の結び方から、三連仮紐のゴムの使いこなし術、アレンジ方法などをご紹介します。
三連仮紐って何?
三連(さんれん)仮紐とは、紐の中心部分がゴムになっており、そのゴム部分が三重で、両端に紐(キモノモダンの三連仮紐はかわいいコットンレースなど)が付いている紐のことで、以前は振袖の変わり結びなどで使われることが多かったのですが、最近では兵児帯や半幅帯のアレンジ結びでよく使われる着付け便利グッズです。
三連仮紐を使うことによって、帯結びの羽根を簡単に作ったり、複雑に見える帯結びができたり、さらに帯が下がってくるのを防いだりと、様々な働きをしてくれるとても優秀な紐。
〝仮紐〟という名前ですが、帯結び後は外さずに使用します。さらにキモノモダンの三連仮紐は紐部分がかわいいコットンレースなので、帯揚のように結ぶこともできるのです。
①基本の結びかた
まず帯を身体に巻いて1回結ぶところまでを確認しましょう。
②ゴムのかけ方・その1
羽根を作ったら、すべてのゴム → 外側と真ん中のゴム2本 → 外側のゴム1本の順にかけていきます。
このようにゴムをかけると、羽根がレイヤーのように重なる帯結びになります。
③ゴムのかけ方・その2
羽根を作ったら、外側のゴム1本 → 真ん中のゴム1本 → 外側のゴム1本(帯が長い場合はさらに → 真ん中のゴム1本)と交互にかけいきます。
このようにゴムをかけると、文庫のように左右の羽根が分かれます。
④羽根のアレンジ
羽根を作る時に帯の幅を広げるとさらにボリュームアップ!(写真のゴムのかけ方は①のパターン)
⑤帯が中途半端に余ったら
タレ先が中途半端に余ってしまった場合は、帯締や三分紐を使ってお太鼓風にアレンジするとバランス良く結ぶことができます。
今回は兵児帯を使ってますが、半幅帯でも同じ結びかたができます。
今回使用した兵児帯はこちら
最後に三連仮紐のアレンジ
キモノモダンの三連仮紐は紐の部分がかわいいコットンレースなので、結び方をアレンジしてもかわいいですよ!
今回はベーシックなリボン結びをご紹介します。
最後のアレンジは帯を広げてタレを作ったバージョン。
ゴムのかけ方や羽根の広げ方、タレ無し、有りでいろんな組み合わせが楽しめますので、まずは基本の結びかたと三連仮紐の使い方をマスターしてくださいね!
その他の三連仮紐を使った帯結びなどを私のInstagramのIGTVにアーカイブしています。(Instagramアカウント@tanaeri_kimono)
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