《あさいやすえのコーデコラム#24》色を味方にパーソナルカラーのお話2
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。今回は前回に引き続きパーソナルカラーと着物のお話をお届けします。
着物でも使えるベーシックカラー
前回に引き続き、私が考えるパーソナルカラーのお話。自分を例にお話を進めていますが、私のパーソナルカラーはスプリング。
特徴としては、春の花々のように明るく鮮やかな色が得意です。とっておきの時にそんな鮮やかな色はいいけど普段着るためには少し違和感のある場合もありますよね。そんな時に役に立つのがベーシックカラーの着物。
それぞれのパーソナルカラーのベーシックな色を覚えておくと着物でも使えます。着物で手に取れそうな色を選んでみました。
⭐️スプリング カフェオレのようなベージュ 温かみのある明るい茶色 クリアな明るいネイビーも似合います。
⭐️サマー ピンク味のあるベージュ くすみピンク 淡いグレー ニュアンスのある淡い色が得意で、着物にはよくある色が多いです。
⭐️オータム カフェモカ 焦茶 お抹茶のようなカーキーはオータムさんの得意な色です。オータムさんも着物に多い色味です。
⭐️ウインター モノトーンが華やかに見えるのがウインターさんの特徴です。
自分に似合って、着回しの効く一枚を持っているととっても便利です。
そこで勝手にKIMONO MODERNさんのレース着物を大まかにパーソナル別に分類してみました。
こう見るとなんとなく色の傾向が掴めませんか?
イエローベースは温かみのある色を、ブルーベースは冷たさのある色を。
ベース関係なく図の上の明るい軽い色が得意な方や、下の暗く重い色が得意な方もいらっしゃいます。
新作の刺繍レース着物 芍薬のお色は、温かみも冷たさもちょうど良い、とってもニュートラルな色だな〜と眺めています。
合わせる帯や小物で無限にイメージを変えてくれそうなので、幅広く似合うのじゃないかな。
色の配分が決まっている着物ならではの楽しみ方
パーソナルカラーとは、似合う色の物差しのお話ですが、似合わなくても好きなものは着たいですよね。
お洋服は襟、袖とデザインの違いがありますが、着物は形がシンプル、よって色の分量が決まっています。
ここがコーディネートの面白い所で色を意識すると変わる所です。
一番大きな面積の着物が似合う色だったら、その他に好きな色、苦手な色を持ってきてもOK。
もしも、好きだけどこの着物を着るとなんだか顔がくすむのよね、って場合は
1お顔写りが大事なので、顔まわり 『半襟』『ピアス、イヤリング』に似合う色を持ってくる。
2全体の中で似合う色の勢力を増やしていく。(小さなものを重ねても印象がパーソナルに寄っていきます)
3その方の持っている、肌の色や目の色に馴染む色などでお化粧を変化させる。
こんな似合わせを考えていくといいですよ。
パーソナルカラー別、半襟に使う白だとこんな感じ。
⭐️スプリング アイボリー くすみがなく温かみのある白
⭐️サマー オフホワイト 真っ白に少しグレーを入れたような くすみがあり優しげな白
⭐️オータム エクリュ 黄味を感じてくすみのある牡蠣のような色
⭐️ウインター 純白 青みを感じて、くすみがなくシャープな純白
そんな風に顔写りを意識して半襟のページとにらめっこするのも楽しいですよ。半襟ページはこちら⇨
そんな分量をコントロールしたコーディネートはこちら。
祖母の大島は暗く重い色ですが、顔まわり帯にアイボリーを重ねて明るさを。帯揚げは鮮やかな差し色にしてあります。
母方の祖母の大島は私にとって、とっても大切な着物です。着物を始めた頃の、多分15年くらい前の写真と並べて。
昔の写真の方が若いのに落ち着いて見えますね?大事な箪笥の着物も新しいものを加えて自分らしいコーディネートにしていきましょう。
そんなこんなで私のプロフのコーディネートの種明かしをすると。
ベーシックカラーの明るめのネイビーに、顔写りの良いベージュの半襟、鮮やかなターコイズブルーはスプリングの得意色なので帯と耳元に。柄は直線ですっきりさせて全体をカジュアルで爽やかなイメージに。ここはとっておきなので似合う色を味方にしています。
さて最後の画像は同じ着物をパーソナルカラーをイメージして組んだもの。
パーソナルカラーのお話。次回最終回は、タイプ別色の与える印象やイメージ、コーディネートのヒントをお話します。