《あさいやすえのコーデコラム#22》イメージを作る春の色のお話
こんにちは、こゆき庵あさいやすえです。
コラムを書いているお部屋の窓の外は雪で真っ白ですが、今年初めて育てた水栽培のヒヤシンスが大きな花を咲かせて目に鮮やか。色は気持ちに寄り添ってくれたり、気分を上げてくれたりしますね。
今回は、新作のレース着物『ハルノヒ』を主役に、色合わせで出来るイメージを重ねて、春の日を妄想コーディネートしてみたいと思います。
春を感じる刺繍レース着物 「ハルノヒ」を主役にコーデ。
春のお出かけをテーマに、カラーリングが可愛い新作レース着物で妄想コーディネート。色合わせでイメージを作っていきます。
優しい「パウダーBlue」のレース着物に、黄色、緑、水色と、レモンやライムを感じさせるジューシーな色を重ねて。
「カゴバックにテイクアウトのサンドイッチを入れて」なんて妄想コーデすると、軽やかで爽やかなイメージになります。ジューシカラーだけど穏やかな色調の〈召しませ花〉さんの帯がぴったりで素敵!もっと鮮やかな色調の小物を追加するとフレッシュさが増しますよ。
今度はパウダーBlueの色と帯のトーンを合わせてパウダーカラーの透かし織りの帯を。ホワイトにピンクの色と透かし織りの繊細さでとってもロマンチックなイメージ。
このパールの帯留めを加えたらさらにロマンチックに。お花見に出かけて春の景色に溶け込みたいですね。
次は「カナリア」を使って。
黄色は希望の光のように元気が出る色です。
そんな元気な色に、マルチカラーで色数プラスすると思いっきり楽しいコーディネートになりませんか?
この帯だと楽しくと爽やかが両A面で楽しめます。(両A面がわかりますか?レコード世代wwカップリング曲も両方いいのよねの意味ですよ)
同じ着物で配色を変化させて
茶系の帯を加えるとお洒落なドライフラワーの様な色合わせ、ぐっと落ち着いたナチュラルな印象になります。オレンジ色を差し色にするのもおすすめです。
次は、優しげなモノトーン「夜空」を使って
モノトーンの着物は無彩色のお話でも書いたように、とっても懐が広く着回しがたくさんできる着物です。半襟、半幅帯を淡い色調にして大人の甘さを加えたコーディネート。黒のレースの中で〈ちゑす〉さんのろうけつ染めの儚さが浮き立ちます。
黒をカッコよく、モノトーンに小物でプラス1での色遊びも楽しいですよ。
帯も色を抑えたシンプルなものにして、小物に色をプラスします。プラス赤だとさっきの可愛いコーディネートがモダンな印象に。
今年よく目にしそうな色、紫とオレンジで着物コーディネートにトレンドを。
緑やターコイズブルー、鮮やかな綺麗色を大きな面積で色を使うのに躊躇したら、こんな風に小物で色をプラスしてみましょう。
あなたの好きな差し色は何色でしょうか?
色合わせをヒントにコーディネート。
色合わせが作るイメージ、ハルノヒを使った配色を手持ちの着物に反映させてみます。
黄色に水色。色の配分が変化しても、爽やかでフレッシュな印象に。
黄色のレース着物に茶系を。ナチュラルで穏やかな印象に。
みなさんも手持ちの中で水色の帯や着物があったかな?茶系の小物があったかな、黒ベースの着物に差し色を入れて組み合わせてみようかな!と買い足しのお買い物のヒントに、手持ちのお品のコーディネートのヒントに春色を楽しんでみてくださいね。
着画の水色の紬は母親のお下がり。
春になると袖を通します。今年は爽やかな配色にベージュのカーディガンコートをプラスして、程よくナチュラル。
2022年は綺麗でカラフルな色が復活するきざしです。それは色に楽しみの再発見、前に進む力と希望を込めているから。
春の花を見て心浮き立つ気分になるように、着物のコーディネートにも春色を。色で気分を上げていきましょうね。