<教えて!たなえり先生>#24- 大人の袴の楽しみかた
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。一年で一番寒い季節となりました。今回は大雪にも耐えられる(?)大人の袴の楽しみかたについてのお話です。
袴の種類
まず知っておきたいのが袴の種類。現代の袴には大きく分けて馬乗袴(うまのりばかま)と行灯袴(あんどんばかま)の二種類があります。
馬乗り袴はスボン状、行灯袴はスカート状になっていて、現代では女性の袴は行灯袴がメインになっています。行灯袴はロングスカートを履いている感覚と同じなので、通常の着物スタイルよりだんぜん動きやすくなります
袴の色選び
私が袴を日常着として着始めたのはほんの5年ほど前。それまで袴は学生が着用するものって思っていたので、自分が着るとコスプレ感が出るのではと懸念していました。
ではなぜ袴に目覚めたのか?ちょうどその時期、袴の他装レッスンをやっていて着せ付けモデルをすることが多く、袴を着せてもらうことが続いたため、自分自身の袴姿を見慣れたというとても単純なきっかけでした。
そうは言ってもはやり街中で後ろ指をさされたくない(?)という気持ちもあったので、まずは手持ちの着物に馴染みやすく、街中でも違和感のない黒をセレクト!それがこちら。
以前は紺や紫、緑などあまり色を選べなかったのですが、現在は色もバリエーションも増え、明るい色や淡い色などかなり色の数が増えています。
最初の一枚にオススメなのは、手持ちの着物や合わせたい着物に合う、濃いめの色。淡い色もかわいいのですが、着物に比べ裾を擦って汚れることも多いので、まずは濃い色からお試ししてみてはいかがでしょうか?(私は濃い色のみ所有していて、黒→紫→緑→紺→茶の順で増えていきました…。www)
袴の足もと
続いては袴の足もとについて。前述のようにスカートと同じ感覚で着用できるので、足もとも自由!足袋+草履はもちろん、靴下やタイツに靴やブーツなども相性抜群です。
ちなみに冒頭に書きました大雪の時ですが、袴にスノーブーツをコーディネートして通勤しました。
インナーや帯の組み合わせも自由に
下がスカートなら上も自由に楽みましょう!というわけで、襦袢ではなくブラウスやベルトなどの洋服アイテムを使ったコーディネートも楽しめます。
洋服アイテムを使うのに抵抗がある場合は、半衿やチラっと見える半幅帯にアクセントを入れるのもオススメです。
それでもちょっと抵抗がある場合は、半幅帯は着物や袴に馴染む色を選んで、さらにプラス羽織がオススメ!羽織を着てしまうと見た目の袴感もかなり軽減されますので、ちょっと袴スタイルが恥ずかしいなって思う場合は羽織をコーデしてみましょう。
羽織なし 羽織あり
着物スタイルに比べて洋服に近い感覚で楽しめる袴、ぜひワードローブに加えてみてはいかがでしょうか?
袴の着かたについてのインスタライブ配信をInstagramのIGTVにアーカイブしています。ぜひチェックしてみてください!