<教えて!たなえり先生>#22- 自分にあった帯枕ってどれ?タイプ別帯枕の選び方

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日はお太鼓を結ぶ時の必須アイテム「帯枕」について深堀りしていきたいと思います。

帯枕の高さと厚み

「帯枕」と一言で言っても形や厚み、大きさや硬さ素材など様々なものがあります。

多くの帯枕はお太鼓結びをする時に使用するものですが、イラストの蛤(はまぐり)型は主に振袖の時の変わり結び(ふくら雀や立て矢など)の時に使われることが多い帯枕です。


帯枕は高さ、厚みによって着用シーンが変わると言われてます。以下の図が見え方の一例です。

(縦軸=枕の高さ、横軸=枕の厚み)

では、異なる2つの帯枕を比べてみます。

標準的な帯枕の場合、高さにはそこまで大きく違いはありません。

厚みの違いはこんな感じです。
左の方が薄く、右の方が厚いことがわかります。

実際にお太鼓結びを結んでみた比較写真がこちら。

薄い帯枕を使用した時よりも、厚みがある方が少し帯生地が張ったようにお太鼓が仕上がります。

横の長さの違い

では、横の長さが違うとどのように見えるのでしょうか?

上の帯枕は横幅が25cmの少し長い帯枕で、下のピンクが標準的なサイズ(横幅20cm)の帯枕です。

実際に2つの枕でお太鼓を結んでみました。

博多織のように帯にハリがあるものだとあまり差は感じられないのですが、染め帯のように柔らかめの帯の場合、帯山の丸みと帯山の端が少し落ちているのが分かります。

お太鼓の山の形はお好みになるので、なりたいお太鼓の形に合わせて選んでくださいね。

帯枕の硬さ

最後に帯枕の硬さについて。

帯枕の本体に使用されている多くの素材はウレタンですが、背中にあたる部分に硬い芯が入っていたりするものもあります。身体にあたる部分が柔らかいものの方が、背中に沿いやすく長時間付けてても快適に過ごせるので個人的にオススメです。

中の素材がヘチマなど通気性の良いものになっているものは暑い時期や暑がりさんにオススメの素材ですので参考にされてくださいね。

KIMONO MODERNでお取り扱い中の帯枕

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