<教えて!たなえり先生>#20- 帯揚を結ぶのが苦手な方必見!帯揚攻略法
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日は帯揚をきれいに結ぶための帯揚の選び方から、私が実際にやっている結び方をご紹介します。
今ではストレスなく結べるようになった帯揚ですが、実は着物を着始めた頃、帯揚をきれいに結べずにお太鼓結びをほとんどしなかった私。(笑)
まず帯揚にはどのような種類があるのか見ていきましょう。
帯揚の種類
帯揚にはざっくりと以下の(生地の)種類があります。
綸子(りんず)
つるつるしていて光沢のある生地が特徴
縮緬(ちりめん)
ざらっとしたデコボコの表面が特徴
ふくれ織り
立体感のある凹凸で柄が織り出されているのが特徴
絞り(しぼり)
糸で括ることでできた凹凸があり伸縮するのが特徴
ではいったいどのような帯揚が結びやすいのでしょうか?まずは一度結ぶと緩みににくいということ。そして結んだ後シワが目立ちにくく、ふんわりと仕上がることがポイント!
それぞれの実際に結んでみた写真がこちら。
綸子の帯揚は他に比べ生地が薄く感じられ、光沢があるのでシワも目立ちやすくなります。また、生地がつるつるとしているので、緩ませないように結ぶには少しテクニックが必要になります。
それに比べて縮緬やふくれ織り、絞りは生地に凹凸があるので一度結ぶと結び目が緩みにくくふっくらと仕上がります。(ただし、絞りの帯揚は本体生地が綸子のこともあるので要注意!)
コスパで選ぶならこれ!
帯揚は安いものでは3,000円代から、高いものは30,000円以上するものもありますが、高ければ結びやすいというものでもなく、実勢価格は5,000〜15,000円というところ。たくさんの色数を揃えるのであれば、なるべく買いやすい価格で締めやすいものを探したいですよね。
そんな時にオススメなのが無地の縮緬!正絹のものでも比較的買いやすく色のバリエーションが豊富なので、何枚でも揃えたくなります。
正絹でなくても大丈夫!シワが目立ちにくくハリのある生地であれば正絹の縮緬同様にきれいに結ぶことができます。
きれいに仕上げるポイントは2つ!
以下の二枚の写真、どちらがきれいに見えますか?
違いは2つ!まずは帯揚が見えている部分の生地が整っているか、そして弛んでいないかという点です。重要なのはこの2つ。結ぶ前の生地をしっかりと調えること、そして結んだ後に帯揚を緩ませないことがきれいに仕上げるポイントになります。
帯揚を結んでみましょう
それでは前述の点に注意しながら実際に帯揚を結んでみましょう。帯揚はいろいろな結び方がありますが、今回は私がいつもやっている結び方をご紹介します。
①帯揚を整える
帯揚を二つ折りにして帯枕にかけたら、まずは脇の部分から三つ折り(帯揚の幅や柄の出し方によっては二つ折りや四つ折り)にします。(写真は同じ動作を横からと正面から見たところです。)
2つ折りの状態になってます。(ワが上です。) 下側を3分の1内側に折り上げます。 上側を3分の1内側に折り下げます。 脇の方まで同じ幅になるように整えます。
実際に見えるのは折り畳んだ上端のワの部分となりますのでここは丁寧に折り目をつけていきます。(反対側も同様に整えます。)
②帯揚を結ぶ
①(自分から見て)左側を上にして ②一度結びます ③しっかりと横に引きたるみをとります ④結び目を立てます ⑤上の帯揚を左に預けます ⑥緩まないようにクリップでとめておきます ⑦下の帯揚をくるくるとたたみます ⑧それを右斜め下の帯の中に入れます ⑨奥の方までしっかりと入れます ⑩上の帯揚の結び目を整えます ⑪先から小さめにくるくる畳みます(根元は20cmほど残します) ⑫畳んだ部分を真下の帯の中に奥の方に入れます ⑬残った部分を再度整えます ⑭残した部分を帯揚と着物の間(手前側)に入れます ⑮結び目部分が低くなるようにしっかりと奥にいれます ⑯帯揚の上端をつまみ見せたくない部分(下側)を帯の中に入れます
こちらの帯揚の結び方は以前行なったインスタライブのアーカイブでもご覧いただけます。(帯揚の結び方のインスタライブはこちら → ☆ )ぜひチェックしてみてくださいね〜。