<教えて!たなえり先生>#16-おはしょりが長過ぎる問題を既存アイテムで解決!

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。朝晩はすっかり秋の空気に変わってきました。おしゃれが楽しくなる秋の到来です!今日は快適におはしょりの長さ(今回は長過ぎるおはしょり)を調整できる裏技のご紹介です。

理想的なおはしょりの長さとは?

プレタの着物など、身丈が長すぎておはしょりが長くなってしまったという経験ありませんか?私は身長が160cmなので、長過ぎるという経験は少ない方なのですが、それでも時々長過ぎる着物に出くわします。

おはしょりが「長い」や「短い」はどこを基準に決まるのでしょうか?一般的に言われているおはしょりの長さは帯の下線から人さし指1本分と言われてます。(約6〜7cm)下の写真は身長160cmくらいを想定して、おはしょり7cmと5cmの比較です。(比較しやすいようにおはしょりの下線を赤いラインで表示してます。)

おはしょりの長さは帯の高さや好みもありますが、私は標準より少し短めの方がスッキリと腰高に見えて好きです。あと身長とのバランスもありますので、身長が高い方は少し長め、低い方は少し短めにされるとバランスがよいかと思います。

ご自身のベストなおはしょりの長さが分からない時は、下腹の一番出ているところより少し上におはしょりの下のラインがくるようにするととおさまりも良いですよ。

そしておはしょりの長さをチェックするタイミングなのですが、帯を締めてしまったあとでは思うように調節ができないので、腰紐を締めておはしょりをおろした時に確認します。

チェック方法は簡単!標準的な帯下のラインはおへその穴なので、下の写真のようにおはしょりの上からおへその穴を探して指を当てるだけ。指の先の下がおおよそのおはしょりの長さになります。

おはしょりを短くするアイテム①

おはしょりの標準的な長さが分かったところで、いよいよ長過ぎるおはしょりを短くする方法です。普通に着るとおはしょり10cm越えのこちらの着物。

こちらのアイテム、すずろベルトや博多織の伊達締めを使って短くしていきます。

まず普段通りの位置に腰紐を締めます。その腰紐の上からご紹介したすずろベルトや伊達締めをくるっと巻きます。(この場合はあまり強く締めなくて大丈夫です。)締める高さによっておはしょりの長さを微調整できます。

あとはいつもどおりにおはしょりを整えるとすっきりとした長さになります。

女性用のすずろベルトの幅が広過ぎる場合は男性用のすずろベルトがオススメ!(使い方は同じです。)

ベルト(伊達締め)の幅を変えたり結ぶ位置をずらしたりすると微調整できますのでぜひお試しください。

おはしょりを短くするアイテム②

続きましてはこちら。衣紋をたっぷりと抜くと前のおはしょりはちょうどいい長さだけど後ろのおはしょりだけ長くなる問題。(長さが分かるよう帯結びはしてません。)

そんな時使うのがこちら!ベルト付きの腰パッド。

いつもの腰紐の上にベルト付きの腰パッドをあてるだけ。パッドの部分の高さが高すぎるので半分に折って腰の部分にあてます。そうすると後ろのおはしょりだけ短くすることができます。

今回の方法でおはしょりを短くすると、胸や背中にたるみが出た場合、帯の下からしっかりと引くことができて、簡単にお直しすることができるので常に美しい状態がキープできます。

着物の着かたに関する裏技などのインスタライブ配信を不定期で行なってます。(今回の記事のインスタライブのアーカイブはこちら → 2021年8月28日IGTV)ぜひチェックしてみてくださいね〜。