<教えて!たなえり先生>#15-ゆかたのつづきは“秋”ゆかた
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。立秋を過ぎて少しずつ秋らしい空気になったとはいえ、30度を越える暑い日もまだまだあります。今日はそんな日にオススメの“秋”ゆかたのお話です。
秋ゆかたって何?
秋ゆかたという言葉を初めて聞いた人もいるかもしれません。簡単に説明すると「初秋に楽しむゆかた」といったところでしょうか。落ち着いた色柄のゆかたや天然素材の単衣の着物などを、「襦袢を着ずに(半衿ナシで)」ダイレクトに着てしまうという方法です。
秋ゆかたにオススメの、ゆかた や きもの
今回例で上げるのは木綿や綿麻の着物。この種類のものは圧倒的に「織り」のもの(縞や格子)が多く、「染め」の技法で作られているものはほとんどが(夏)ゆかたという現実…(泣)
なぜ(夏)ゆかたが夏らしさを感じるのかというと、やはりその色柄。また、単色であっても柄のコントラストがはっきりしているものは、(夏)ゆかた感が出やすくなるので、秋に着るには向きません。
ということは、逆に柄のコントラストが控えめで、秋らしい色、さらに「綿麻」や「薄手の綿」であれば、秋ゆかたとして成立するのでは?との結論にいたりました。(笑)
昨年の私の着姿。キモノモダンのリネンボタニカル着物を、襦袢を着ずにゆかたとして着ています。柄のコントラストが控えめで落ち着いた色なので、ゆかたとして着ても、(夏)ゆかた感はありません。
こちらは薄手のプリント木綿の着物を、衿なしでトルソーに着せてます。秋らしい色合いで、柄のコントラスト控えめ。
調整はインナーで
もう少し季節が進むと、襦袢を着てもぜんぜん問題ないのですが、いきなり秋冬用の襦袢を着てしまうとちょっと暑く感じてしまうかもしれません。そんな時はこんな薄手の襦袢もオススメ!キモノモダンの7月の新作ワンピ襦袢で私が選んだのはこちら!
薄手の天然素材(綿90%、麻10%)なので、さらりと心地よく、初秋から晩秋にかけてゆるぎやすい季節に重宝する一枚。この襦袢を先ほどの着物の下に着せてみました。
襦袢無しで秋ゆかたとして着たり、襦袢をあわせて着物として着たり、暑さ寒さがころころ変わる秋ならではの楽しみ方。お住まいの地域による気温差もあると思いますが、普段着物ですもの、ゆるく臨機応変に楽しみましょう〜!
今回ご紹介したワンピ襦袢のレビューなどのライブ配信を不定期で行なってます。ぜひインスタもチェックしてみてくださいね〜。(Instagramのアカウントはこちら → @tanaeri_kimono)