<教えて!たなえり先生>#8-多奈ゑり的 帯揚・帯締選び
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日はいろんな色が欲しくなる帯揚・帯締の色選びについて最近の私のブームをお話したいと思います。
今回は分かりやすいように柄の着物と無地感の帯のコーディネートでご紹介しています。着物が無地になったり帯に柄があるものだと、また少し選びかたも変わってきますが参考になれば嬉しいです!
帯揚と帯締の色って同じがいい?
着物と帯のコーデも悩むところですが、それ以上に悩ましいのが小物類、特に帯揚・帯締のセレクト。普段着に関してはこれと言った決まりはありませんが、センスが見え隠れするアイテムのひとつと言えるでしょう。
「着物や帯に使われている色から選ぶ」というのがベーシックな考えかたですが、選びかたによって良くも悪くもなるので実際にコーディネートした写真を見ながら説明していきたいと思います。
まずは帯揚と帯締を同じ色にした場合(分かりやすいように帯揚はたっぷりと見えるようにしています。)
左の牡丹色は単色ですが、右の孔雀青は同系色の濃淡で瓢箪柄になっていて、帯締には白のラインが入っています。左のように帯揚と帯締に単色で同じ色を使うと少しレトロ感が出てしまうのですが、右のように少しでも他の色が入っていると抜け感が出てきます。
帯揚と帯締を違う色にした場合
次は着物の中に使われている色を使って、帯揚と帯締の組み合わせを違う色にしてみました。
もともと色数の多い着物なので、着物の中の色から選んだとしても色数が増えたように見え、少しごちゃごちゃ感が出てしまいます。
帯揚と帯締の組み合わせを違う色にしたい場合は、帯締にアクセントをおき、帯揚は着物や帯に馴染むような色を選ぶという方法もあります。(逆に帯揚にアクセントを置くという方法もアリ。)
着物や帯に馴染む色だけではなく、同系色の濃い色や薄い色を使うというのもオススメです。
ワントーンコーデを攻略!
最後に番外編!着物と帯を同じ色目(ワントーンコーデ)にすると、帯揚と帯締にも色を足さないという引き算コーデができ上がります。この場合、全体の中で2番目に色の面積の多いピンクやグレージュを使って帯揚・帯締をコーデしています。
このように無限にある帯揚・帯締のコーディネートですが、普段着の小物の組み合わせには「絶対にNG!」ってことはないので、いろいろと試してみて自分の好みを見つけてみてください。
そして、これからどんな色の帯揚・帯締を増やしていけば良いのか悩んだ時は、まず着物や帯の中に使われている色や同系色の濃淡の色を揃えていくとヘビロテ間違いなしです。
お買い物に行く時にコーデしたい着物や帯を持っていくのが一番なのですが、それが難しい場合は欲しい色と同じ色の切れ端や印刷物などを持っていくと、色のずれもなくなりお買い物も失敗しないのでオススメですよ〜。
着物の着かたやコーディネートのコツなどのライブ配信を不定期で行なってます。ぜひインスタもチェックしてみてくださいね〜。(Instagramのアカウントはこちら → @tanaeri_kimono)
>>コーデに使用されているタイプの帯締め(冠組) ¥6800 | >> グラデーションで揃えたい正絹の帯揚げ ¥3900 |