<教えて!たなえり先生>#6-帯結びの愉しみ“大人の兵児帯”編
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日はあると便利な“大人の兵児帯”の活用方法についてお話したいと思います。
そもそも“兵児帯”ってなんだ?
“兵児帯”といえば、子供の頃にゆかたに結んでもらった金魚の尾びれのような帯を思い浮かべる方も多いと思います。もともとは柔らかくて簡単に結べる普段着用の帯で、主に子供や大人の男性の普段着の帯として使われていましたが、ここ数年大人の女性向けに“大人の兵児帯”と呼ばれる素敵な帯をたくさん見かけるようになりました。
私の考える“大人の兵児帯”とは
- 幅が30cm前後、長さが4〜4.5mくらい
- 生地は中厚地で軽く張りのあるもの
そのままの幅で結んでお太鼓や角出しにもできるし、半分に折って半幅帯のようにも結べて、しかも軽くてシワになりにくいというある意味最強の帯と言えます。
しかも長いものが多いので、いろいろな変わり結びが愉しめるというのもとても魅力的。そんな兵児帯の帯結びバリエーションをいくつか紹介したいと思います。
兵児帯の特徴を活かした結びかた
兵児帯の特徴を活かしたふんわりと柔らかくボリュームのある結びかたです。帯が軽いので結び目も下に下がりにくく、可愛らしい印象に結ぶことができます。
どちらも二つ折りのままリボンや羽根を作っているので、これでも少しボリュームが抑え気味になっていますが、幅を広げて結ぶとさらにボリュームアップします。
大人っぽく角出しとして
帯の幅が約30cmあるので、通常の袋帯で角出しを結ぶ時のように角出し結びをすることもできます。(もちろんお太鼓結びもできます。)30cm以上ある兵児帯の時は、写真右のように中心部分で少しタックをとってあげると、幅が広くなりすぎることもなくバランスよく結べます。
ベーシックな角出し 角出しのアレンジ
さらにボリュームダウンして洋服感覚で
そして今回ご紹介したかったこちらの帯結び!前述の2つの帯結びよりかなりボリュームダウンした帯結びです。ボリュームが下に下がることによって落ち着いた雰囲気を出すことができます。
通常の名古屋帯や袋帯だとボリュームが出過ぎてしまったり、帯についてしまうしわが気になるところですが、兵児帯であればそんな心配もいっさいありません!
帯幅そのままで 帯幅を半分にしてもおすすめ
最後に紹介した帯結びは私のInstagramでも結びかたを紹介しています。(Instagramのアカウントはこちら → @tanaeri_kimono)簡単でしかも時短でできる帯結びですので、ぜひチャレンジしてみてください。
大人の兵児帯があれば、カジュアルシーンのお出かけにおいてベーシックな結びかたからアレンジまで幅広く愉しめます!そして薄くて軽いので旅行などにもオススメですよ〜。(今はなかなかお出かけが難しいですが、できるようになったらぜひ!)
キモノモダンでは新作の兵児帯も登場していますのでぜひチェックしてみてください。
Instagramのライブ配信アーカイブ(IGTV)ではその他の兵児帯の結びかたを紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!(Instagramのアカウントはこちら → @tanaeri_kimono)