<教えて!たなえり先生>#2- 初めてのお誂えにオススメの木綿着物
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。秋も深まりおしゃれがますます楽しくなる季節到来ですね。暑さが苦手な私にとって、やっとコーディネートが楽しく感じる季節となりました。(暑い間は着物を着ることで精いっぱいっ(汗))今回は初めてのお誂え着物についてお話したいと思います。
初心者時代の着物
着物を着始めた頃よく着ていた着物といえば、実家にあった着物や親戚からもらった着物。まだまだ自分の好みも分からず、何となくあるものでコーディネートして着てました。いわゆる“着物らしい着物”で絹の古典柄ばかり。
当時(1997年・私の中での第一次着物マイブーム)は着物を着る頻度も月一度程度だったので、着るものに関しての欲望もまだまだひかえめ。着ているだけで満足をしていたのですが、2004年に突如やってきた第二次着物マイブームでは一次とは比べものにならないくらいどっぷりと着物沼にハマることに。(笑)
アンティークへの憧れ
2004年の第二次着物マイブームの火付け役となったのはアンティークの着物たち。しかし身体が大きめの私にとってアンティークの着物はなかなかサイズが合わず、指をくわえて見ているだけのものでした。
そんな中、普段着着物を売っているお店も少しづつ増えていき、木綿の着物が存在することを知ったのもちょうどこの頃。普段着着物の考え方が定着してなかった当時、木綿の着物の存在に衝撃を受けました。しかも木綿の着物は洋服感覚のかわいい色や柄が多い!コットンのワンピースを着る感覚で選ぶ着物はとても新鮮でした。
出逢った着物は久留米絣
当時はまだ木綿の着物の情報も少なく、手に取って見ることのできるものもほんのわずか。そんな中出逢ったのが福岡の伝統的工芸品でもある久留米絣でした。
産地も選べる!木綿の着物のよいところ
改めて木綿の着物の良さを上げてみると
- 着られるシーズンが長い(生地の厚さによって秋〜冬〜春、または春〜夏〜秋)
- 汚れてもお家で洗える
- 誂えでも買いやすい価格
従来の着物の考え方を180度変えてくれる木綿着物、焼き肉だって焼き鳥だって食べに行ける!(実際に行くとびっくりされるけど)
また産地によっても色柄の特徴はもちろん、柔らかさなどの風合いも違ってきます。私も今までに久留米絣、伊勢木綿、米沢木綿を実際に着てみましたが、どこの木綿もオススメです。
今ではコットンレースや洋服地の着物など種類や色柄も増え、ぜひお気に入りの一枚を探して誂えを体験してみてください。