[コラム]普段着キモノのリアル‐STAFF休日コーデ術
「普段に着物を着てみたいけれど、どこに行けばいいのかな…」
「カフェに行くときは、どんな着物がいいんだろう…」
そんな風に思ったことはありませんか?実は、着物はもっと気軽に楽しめるものなんです。
今回は、普段着カジュアルのキモノをリアルに楽しむKIMONOMODERNスタッフの休日コーデとともに、シーンや季節に合わせたアイテム選びのポイントをご紹介。着物初心者の方でも取り入れやすい「普段着キモノのリアル」がわかりますよ。
冬キモノ①食事もおしゃべりも全力で!ランチ&カフェの日(1月)
素敵なショップが並ぶ街で、お気に入りの着物を着て、美味しい食事とおしゃべりを楽しむ一日。
BLACK&おうちで洗える綿素材のレース着物なら、ラーメンだって怖くない!?お出掛けの自由度が格段に上がるのが、綿着物の嬉しいポイント。
イタリアの古い路地裏に佇むような、レトロで正統派なカフェでしっとり。ダークカラー&モノトーンコーデは、どんなシーンにもよく馴染みます。
実はこの日は、打ち合わせ無しで「半襦袢(衿)」「兵児帯」「コート」「帯留め」が色違いのお揃いになった奇跡が!カラバリ豊富で、どんな人にもピッタリのアイテムが見つかるKIMONOMODERNならではのワンシーンでした。
1月の半ば「お日様はあっても風が冷たい・・・でも、歩くのは駅とお店の間だけ」だったので、アルパカ混の暖かいコートにふわふわのスヌードを。バッグは洋服用のチェックのバッグを合わせています。
ガチガチの着物コートやショールでなくても、こうして普段お洋服に合わせているアイテムを使ってもOKですよ。
<着用アイテム・あさみ>
着物:レース着物‐MOROCCO(AmberNight)/コート:Aラインコートアルパカ(BLACK)/兵児帯:ジャガード兵児帯‐迷宮labyrinth(BLACK)/襦袢:<半襦袢>Marrakech(AmberNight)/帯留め:KIMONOMODERN過去商品(廃番)/帯締め:正絹三分紐(白銀)
<着用アイテム・はる>
コート:Aラインコートアルパカ(milkycream)/兵児帯:ジャガード兵児帯‐迷宮labyrinth(VANILLA)/襦袢:<半襦袢>Marrakech(MOCAcream)/帯留め:KIMONOMODERN過去商品(廃番)/帯締め:正絹三分紐(梅染)
冬キモノ②本気の防寒、ファッショナブルに‐現代アート鑑賞の日(2月)
2月の大寒波が到来した東京。下町風情残る深川の街歩きを、着物で。
神社のお詣りや下町の雰囲気を味わうために、寒さの中を歩き回ったこの日。アウターは、ニット素材のコートや透けない羽織、厚手のショールなど、厚手の素材をチョイス。さらには、防寒レベルを上げるファーショールやアームウォーマー、手袋など、気温に応じてプラスアルファの小物を準備しておくと、より快適に&室内での着脱もでき便利です。
この日のお目当ては、東京都現代美術館での企画展。赤やターコイズブルーなど、鮮やかでファッショナブルなカラーを取り入れて・・・アートも、着物も、目で、心で、感性豊かに楽しんだ一日でした。
冬キモノ③世界観に没入!小物選びが楽しい、テーマコーデ(12月)
クリスマスが近付く12月。大好きなジブリの世界を体感できる「三鷹の森ジブリ美術館」へお出掛け。
クリスマスらしい華やかでエレガントな雰囲気をまといながら、実はそれぞれが好きなキャラクターのイメージに合わせてコーディネートしています。誰がどのキャラクターか、わかりますか…?
アルパカコートとハットの、色と素材を合わせて。モノトーンなのにマーガレットと差し色の赤でキュートな雰囲気溢れる、魔女コーデの完成。
<着用アイテム・あさみ>
半衿:<木綿のお半衿>マーガレット/半幅帯:マーガレット/コート:Aラインコートアルパカ(BLACK)
ダークな紫でトーンを合わせながら、キレイなBLUEの瞳で覗くのは…?正統派でシンプルな中にも遊び心が光る黒猫コーデ。
帯留めは、どんぐりのお箸置きを帯留め金具に接着して作ったもの。自分だけのお気に入り帯留めを作るのも楽しいですよ。
春キモノ①着て楽、持ち運んで楽、が鉄則!着物旅行の「履物&帯」事情(4月)
季節は移ろい、春の京都旅行コーデ。雅な風景が残る京都は、絶好の着物スポットですよね。
旅行先で着物を着る時によく聞かれるのが「1日草履で歩くってどうなの…?!」
歩きなれたブーツを合わせるのもモダンな着こなしになりオススメですが、せっかく京都で着物を着るなら、トラディショナルに草履で歩きたくなるもの。
そんな「履物問題」を解決する、草履選びの3つのポイントがこちら。
①軽さ:重い草履で1日歩くと、全身の疲労にも繋がります。スーツケースに入れて持ち歩くことを考えても、軽い草履は旅行には必要不可欠です。
②台と鼻緒の柔らかさ:草履で足を痛めてしまう原因の多くは、台と足裏のズレや鼻緒ズレ。柔らかく、鼻緒は太いものだと足に優しく過ごせますよ。
③裏がゴム素材:現代では、道の多くはアスファルトや砂利道など。従来の草履が作られていた頃とは環境が変わっていますよね。現代でもっと快適に草履を履くなら、スニーカーのようにサクサク歩ける「カレンブロッソ」草履がオススメです。
京都のお寺巡りをしたこの日。いつもよりちょっぴりきちんとした姿でいたい、と選んだのは名古屋帯。ただ、旅行の日の朝はチェックアウトに追われてバタバタすることが常。急いで結んだお太鼓が成功した試しがありません(笑)
そんな時には「3分でお太鼓結びが完了、作り帯」を選んでいます。あらかじめお太鼓の形が作られていて、背負って紐を2本結ぶだけでOK!以外にも平たくかさばらないので、スーツケースに入れて持ち運びにも便利。日常の忙しい朝にも用意しておきたいお役立ちアイテムです。
<はる着用アイテム>
帯:私物(作り帯)/帯締め:木綿の帯締め(山葡萄)/羽織:KIMONOMODERN過去商品(廃番)
春キモノ②お洋服に置き換えてチョイス、観劇キモノ(4月)
着物で観劇ってなんだか上級者っぽい感じがして、ハードルが高く思えるかもしれません。「歌舞伎座には訪問着?」「ミュージカルには何を着れば?」そんなお悩みもよく伺います。
そんな時は、行く劇場や演目の雰囲気に合わせて「お洋服なら何を選ぶか」に置き換えてみましょう。
▼ワンピースのようなきれいめスタイル
▼ジャケットのようなカチッとスタイル
>>無地感でセットアップのように着れるジャガード着物
▼デニムやセーターのようなカジュアルスタイル
この日の観劇は「お洋服ならワンピースを着るかな」と思ったので、綿素材に艶のあるレース刺繍の着物(葡萄レース‐葡萄酒)をチョイス。小物も淡い紫やピンクにまとめました。
このように着物に対応するお洋服をイメージすると、普段着キモノがちょっぴり身近に感じられませんか?
観劇シーンで、意外と重要なアイテムが2つ。
ひとつは「帯枕」
帯枕が大きかったり厚かったりすると座席から前のめりの姿勢になり、後方の方の視界を妨げてしまう場合があります。お太鼓結びをするなら小さく薄い帯枕を選ぶか、半幅帯や兵児帯で結び目が平たくなるアレンジ結びをすると、マナー的にもGOOD。
ふたつめは、ついつい買ってしまうパンフレットやお土産をまとめて入れられる「大きめバッグ」も必需品。脱いだコートやショールなどを入れればモサモサと手荷物が広がらず、スマートに落ち着いて観劇ができますよ。
<着用アイテム>
着物:<レース着物>葡萄レース(葡萄酒)/帯留め:<波佐見焼>MOROCCO(MOROCCAN PINK)/帯締め:正絹三分紐(梅染め)/バッグ:<久留米絣>トートバッグ(In My Life/White)
普段着に、キモノという選択肢を。
スタッフのリアル休日コーデ、いかがでしたか?
「ワンピースときどき、キモノ」をコンセプトに、KIMONOMODERNでは豊富なコーデ小物、そして防寒や時短アイテムなど、普段着キモノをもっと楽しむためのアイテムが揃っています。お気に入りのワンピースを選ぶように、その日の気分やお出かけ先に合わせて選ぶ楽しみの中に、ぜひ着物という選択肢を加えてみてくださいね。