<教えて!たなえり先生>#68-ゆかたシーズン到来!”お家にあるもの”でカンタン補整
こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。いよいよゆかたシーズン到来!ゆかたから着物をはじめるという方も多いと思いますので、今回は和装ブラや補整パッドなどを揃える前にお家にあるものを使って補整にチャレンジしてみましょう。
補整とは?
昔からゆかたや着物を着る時身体は「寸胴の方がいい」と言われています。その理由は、着物は主に直線で仕立てられていますが、私たちの身体はほぼ曲線でできているためです。曲線の立体物に直線の布を巻き付けて紐を締めると、たわみが出たりしわが出たり、洋服を着る時より手こずることも多々。
着物が日常着だった昔はたわみやしわも気にせず着ていたと思いますが、ファッションとして着物を着る事が多くなった現在「美しく見せる」という要素も重要視されるようになりました。
しかし、普段着において補整をするしないは着姿や着心地の好みになります。なので、ゆかたや着物を着る時、着る時間を短縮したい!スッキリ見せたい!洋服の姿と印象を変えたくない!という時はぜひ「自分の身体の補整」をしてみましょう。
着物を着る時の補整についてより詳しく解説している記事はこちら
準備するものはこれ!
ゆかたや着物を着る時の補整はわざわざ専用のアイテムを用意しなくても、お家にあるアイテムを使うことができます。タイプ別にみていきましょう。
胸をコンパクトにしたい!
胸をコンパクトにしたい時はナイトブラやスポーツブラ、カップのないソフトブラなどで代用してみましょう。
選ぶ時はなるべくカップが薄いものやカップないもの(カップ部分が布製で立体裁断になっているもの)がオススメです。
お胸スッキリについてより詳しく解説している記事はこちら
胸にボリュームを足したい!
帯を締めた時、胸よりもウエスト部分が太くなってしまう場合は、胸に少しボリュームを足してみてください。
使うアイテムはこちら、ブラトップやワイヤーの入ってないブラなどです。
多少カップがあっても大丈夫ですが、カップの間を埋めるように布を足してあげるとゆかたの衿元が安定しやすくなります。
胸に挟んでいる布の畳みかたはこちら
ウエストの補整
ウエストの補整にはタオルが便利です。簡単な作りかたはこちら。
作った紐付きタオルを身体の凹んだ部分(上はアンダーバスト辺りから、下はおへその穴の上まで)にあてます。
薄手のタオルで作るのがオススメですが、さらに厚くしたい場合は厚手のタオルを使うのではなく、Wガーゼや手ぬぐいなどで調整してみてください。(厚手のタオルはかさ張るのでオススメはしません…)身体を洗う時に使用するボディタオルなども、通気性がよく素材も選べるので補整用のタオルとして代用できます。
腰の補整は必要?
ゆかたの補整はなるべくシンプルな方がゆかたが着やすいので、どうしても腰の部分の補整が必要な場合は前述で作成した紐付きタオルに四つ折りにした薄手のタオルやWガーゼ、手ぬぐいなどを間に挟んで、部分的に厚みを足してみてください。
今回はタオルやガーゼ、ボディタオルなどを使ってみましたが、使えそうなものは何でも補整道具にすることができます。
補整は着姿を整えるだけでなく、汗取りや紐が安定しやすくなるというメリットもあります。補整はマストではありませんが、着る行程や着姿にお悩みのある方はぜひお試しください!