職人のこだわりと温かさ『みやべもくり』の桐下駄の世界
みやべもくりのモノづくり
みやべもくりは、愛媛県の山間にある手作り桐下駄の工房。そんな宮部さんの工房に、昨年、代表のゆきがお邪魔してきました。地図に無い山道を行くと現れる、こじんまりとした小屋。実は3年前に、火事で工房が全焼してしまったそう。
「だけど、お客様からあのデザインはあなたのとこしかないんだから、これなくなったら、ほんと困るから、ちゃんと作ってよね、続けてよね。」
そう背中を押されたそうです。
また、共に桐下駄を作っていた先代のお父様から言われた「木目で勝負するな。それは職人の仕事じゃない。職人は、自分の感性とセンスで、素材に左右されず桐の木を生かした唯一無二の仕事をしろ」
それらの信念のもとに生まれるみやべもくりのモノづくりと熱意、そして宮部さんの素朴で飾らない人柄。自分にしかできないこと、を追求する姿勢にとても心を打たれました。オシャレにモダンに着物が着たい私たちに寄り添う、温かい下駄がここで生まれています。
桐材にこだわった、履きやすさ
その重厚な見た目とは裏腹に、桐材で驚くほど軽いんです。また、宮部カーブという独自の天のカーブによって足に気持ち良く沿い、スタイル良く見えるのも嬉しいポイント。さらに、つま先が切り出されているので、とても歩きやすい。
鼻緒ズレしにくい太めでふわふわの鼻緒も、夏のお出掛けには魅力的です。
細部まで履く人のことを考えて作られているのが、愛される理由のひとつ。履き心地抜群な機能性は、職人の手作業ならではのものですね。
独特な網目が、theみやべもくり
みやべもくりさんの下駄は、直線美。 色と色との組み合わせと配分が絶妙で。足を乗せた時には見えないけど、ちょっと草履を脱いだ時に、揃えた時にはっと目を引くデザイン。
さらに、宮部さんのオリジナルでアイコン的存在なのが、独特な網目が特徴的な『シコロ』というこの台。 上の写真のような、台の上に貼る薄い木の板を手染めして、カットして、張り合わせて下駄に圧着しているんです!今回KIMONO MODERNはワンラインですが、モザイクなどの作品はまさに芸術・・・
元々ある材料ではなく、素材から。元々あるデザインではなく、彼の頭の中から生み出されたもの。お父様から受け継いだ「職人」としての在り方が顕れた『theみやべもくり』なデザインです。
愛用者様の声
すでにみやべもくりの下駄をご愛用中のお客様に、履き心地を語っていただきました!
・裏がゴム張りなので、滑りにくい!
・つま先が切り出されているので、踏み出しやすく踏み込みやすい・・・とにかくとっても歩きやすいです
・重厚感のある見た目なので、足袋や足先ソックスなどを合わせて、夏以外にも着物に合わせて愛用しています。下駄なのにきちんと感ができるのが嬉しい。
・シコロの技術とオシャレさの融合が素敵!職人さんの手作り感が感じられる『特別な一足』として、大切に履いています。
6/14発売!新作みやべもくり×KIMONO MODERNコラボ
しっとり優美に、はたまた甘くキュートに・・・夏の装いを彩る、KIMONO MODERNオリジナルセレクトカラーが6/14に発売。
台を作る職人さん、鼻緒の職人さんが、ご高齢だったり廃業されたり…という中、宮部さんのご尽力で今回この5色がようやく皆様にお届けできる形になりました。そのため数量限定、来年にはもうお作りできないかもしれない、というアイテムとなります。
みやべもくりの温もり溢れる下駄の世界、そしてKIMONO MODERNのモダンでときめくカラーを、ぜひお楽しみください。