「お洒落は相手への思いやり。」ルールに囚われない、イマドキ着物事情。

宇野千代さんの著書の中に、こんな言葉があります。

「 お洒落をする、或いは
気持ちよく身じまいをすることは、
生きて行く上の、生き甲斐でもある。

ちょっと大袈裟に言うと、
人としての義務である。

お洒落は自分のためにだけするのではなく、
半分以上は、自分に接する人たちの眼に、
気持ちよく映るように、と思ってするのだから。」と。

相手の人が、ものすごくカジュアルなのに
こちらだけがびしっとしすぎるのも、相手は居心地悪いでしょうし、

また、相手がキチンとしてるのにこちらがヨレヨレだらしない格好をしていると、失礼ですよね。

着物にはいろんなルールやしきたりがあったり、
はたまたちょっと迷惑な「着物パトロール」や「着物おばさん」
なるものが存在したりして、ハードルが高くなりがちですっが

「お洒落は相手への思いやり」
そんな風に思うと、ルールを意識しすぎてこわごわになるよりも、もっと前向きにお洒落が楽しめるようになりそうですね。

着物に合わせて帽子をかぶってみたり、ブーツを合わせてみたり。洋服でもそうですが、冠婚葬祭などのフォーマルさえきちんとわきまえてさえいれば、普段着キモノはもっと自由で、もっと楽しくてよいのだと、思うのです。