着物産地を応援して、マスクを医療機関に届けよう!PJ-プロジェクト

非常事態宣言で、困窮する産地メーカー。

ようやく非常事態も全国的に解除されました。

まだまだ予断を許さない状況ではありますが、少しづつ経済も回復していくことだろうと思っていますが、実はこの2ヶ月間は色々と大変な時期でもありました。

緊急事態宣言が発令された4月。日頃からお取引のあるメーカーさんたちとお仕事の状況について、販売状況について色々と話を伺っていました。

  • 「去年入っていた注文を納品してしまったら、もうほとんど注文がない」
  • 「花火大会ものきなみ中止になってしまったから、売れる見込みがない」
  • 「作っても在庫になるだけだから、機械を止めてしまっている」
  • 「全く目処が立たないから、とりあえず休業することにした」

など。

作られているものにもよるのですが、多くの切羽詰まった声をたくさん聞いてきました。そして今も・・・夏以降の仕事がない、目処が立たない・・・先行きの見えない不安な声をお聞きしています。

失われつつある、伝統産業のいま。

日本には、世界が誇る技と伝統があります。

熟練の職人が作り上げる、誇るべき美と技があります。それらは一朝一夕には出来上がるものではなく、一人前になるまで10年・・・など厳しい修行を経てなり得る境地というものもあります。

もうすでに、職人が高齢になり後継者がいないため廃業をしたり、廃業を余儀なくされているという伝統工芸の工房や工場が沢山あります。例えば「伊勢木綿」、こちらも現存する工場はすでにたった1つ。ここの織元さんが機を止めてしまえば「伊勢木綿」はこの世からなくなってしまうのです。

伝統を「今」に繋げて「守る」ということ。

わたしたちはその「伝統の技」を絶やしてはいけないと考えています。この伝統の技を、今、私たちの感性にフィットするものへと昇華させ伝えていく、需要を生み出していく。KIMONO MODERNとしては「普段着キモノから伝統ものへ」と繋げていく、「伝統を今」に伝えていく使命があると考えています。

そこで、KIMONO MODERNではいつも行なっている「ご予約」という形をとって販売し発注を続けたり、または休業中のメーカーさんの在庫をお預かりすることで少しでも「お客様へお届けする」ことでお力になれたらと、非常事態宣言以降、KIMONO MODERNにできること、として取り組んでまいりました。

大きなことはできませんが、せめてお付き合いのあるメーカーさんに少しでもお力になることができたら、という気持ちでいます。

楽しむことが、産地の応援につながる。

私たちにできること・・・

それは産地ものの商品を手にとって、購入して楽しむこと。ひとりひとりのこの小さなプロセスが、消費を生み、生産することへのきっかけになり、伝統を後世へ残していくサイクルの歯車になっていくのです。

さらに、KIMONO MODERNでは、みなさんが産地ものを購入してくださった商品代金の一部をマスク購入費用に当て、医療現場や福祉施設など、大変な環境下でわたしたちの為に尽力してくださっている場所へ、にマスクを寄付していこうと考えています。

産地ものを応援して、医療現場や福祉で働く人たちも一緒に応援しよう!

具体的には、KIMONO MODERNで販売している産地もの商品1万円以上お買い上げいただくとマスクを1箱、医療現場や福祉で働く人たちのもとへお届けします。

新作も沢山入荷してきていますがもちろん新作も対象。HPの中からお好きな商品をご購入いただくことで、自動的にプロジェクトにご参加いただけたことになります。

商品に特に表示がなくても産地ものであれば、ご購入いただくと「プロジェクトご参加した」ということで、2営業日以内にスタッフよりプロジェクト参加のお礼メールが届きます。

寄付する先については、メールの中で「寄付先リクエストフォーム」をご案内しているので、もしあなたが医療機関従事者だったり、身近なところで困っている団体や医療機関、福祉施設があれば「ここに送ってほしい」というリクエストを送っていただくことができます。

ある程度の数をまとめてから送ろうとは思っているので、すべてのリクエスト通りにお送りすることはできませんが、どこに送るか、の選定の候補先にさせていただこうと思っています。

プロジェクトの対象となるのは、HPで販売されている久留米絣、博多織、阿波しじら、遠州木綿、など産地ものの商品全て、1万円以上の商品が対象です。

気負わずに、楽しみながらできる社会貢献を。

以前、ハリウッドのセレブたちがホットドックを片手にポーカーをして楽しみながら、そこで集まった掛け金(?)をこども病院に寄付した、というニュースを見たことがありますが、とても微笑ましく爽やかな気持ちになったのを覚えています。

ボランティアや寄付は、自分自身が困窮して苦しんでいるのに無理矢理にするものでもなく、義務感からするのでもなく、まずは余裕のある人たちからできる人たちができることをできる範囲で、気負わずに楽しみながらやっていくのがこれからのあり方ではないかとも思うのです。

私たちは着物を楽しんで産地を応援、そしてそのお金がマスクを購入する費用となって、医療関係者や困っている施設にマスクを送る手助けをしてくれる。大きなことはできないけれど、気負わずに自分ができる範囲で楽しみながら社会貢献にもなることを・・・WIN-WINな関係を作っていけたらと考えています。

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