<教えて!たなえり先生>#7-かしこまったシーンで着る着物

こんにちは、多奈ゑりきもの教室のたなえりです。今日は卒業式や入学式が近いということもありますので、今どきのちょっとかしこまったシーンに着る着物の選びかたについてお話したいと思います。

この話を始める前にひとつだけご確認いただきたいのが、着るものの選び方はお住まいの地域によって差があります。(ちなみに私は福岡在住)その点をご理解の上、参考程度に聞いてください。

フォーマルの着物、カジュアルの着物

着物においてのフォーマルとカジュアル、何となくは分かってるつもりだけど、実際に着物でお出かけとなったら悩む方も多いと思います。

私たちは子供の頃から洋服を着ることが多かったので、洋服だったらどんなものを着たらよいのかなんとなくピンとくるのですが、着物になったとたん思考が停止してしまうなんてこともありますよね。

おでかけする場所に応じて着るものを選ぶというのは洋服でも着物でも同じこと。なので、お出かけの時どんな着物を着ればよいのか悩んだ時は、まず洋服だったらどんなものを着るのか考えてみましょう。

洋服を着物に変換!

洋服と着物の簡単な相対表を作ってみました。

ワンピース小紋
スーツ・上品なセットアップ江戸小紋
スーツ色無地
落ち着いたドレス・ツーピース附下
華やかなドレス訪問着

例えば卒業式や入学式に行く場合、洋服だったらどんなものを選びますか?おそらくセットアップの洋服やスーツ、ツーピースあたりを選ぶのではないでしょうか。それを前述の表と照らしあわせてみると、着物だったら江戸小紋〜色無地〜附下あたりかな?という気がします。(色無地は紋が入っているかどうかという問題もありますが、今はそこまで気にしなくてもよいのかなと思います。)

このコラムを読んでいただいている方はおそらく普段着として着物を着ている、または着たいという方が多いと思いますので、附下となると柄によっては一気にフォーマル感が出てしまうケースも。そしてそのフォーマル感ゆえになかなか普段に着る機会がなくなってしまう…なんてことも。

そうなると色無地あたりがセミフォーマルにもカジュアルにも、どちらにも着回しがしやすい着物なのではと思います。

オススメのコードレース着物

ここでご紹介したいのがキモノモダンのコードレースの着物!光沢のある無地感のコードレースは、小紋から附下までの間をバランスよく持ち合わせた着物だと言えるのではないでしょうか?

レースの柄を活かして小紋として、単色なので無地の着物として(黒曜石はベースの色が白地なので柄がくっきりと出てしまいますが)、コードレースの光沢を利用して華やかな帯をコーディネートしたりと幅広く着ることのできる着物だと思います。

キモノモダンのコードレースの着物

一枚あると普段着からちょっとかしこまったシーンまで、きっと活躍間違いなし!今後の色展開にも期待してまーす。(私も欲しい…)

着物の着かたのコツやコーディネートなどのライブ配信を不定期で行なってます。ぜひインスタもチェックしてみてくださいね〜。(Instagramのアカウントはこちら → @tanaeri_kimono