<あさいやすえのコーデコラム>#5-配色をヒントにコート選び

こんにちは、あさいやすえです。遅ればせながら本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は予想もしない1年で、出来ないこともあったけど。その中でも出来ること、出来たこともあったかな‥と振り返っています。

着物に触れることで元気をもらったり色に力をもらったり、なによりこのコラムを皆さんにお届けできることとなったこと❤️がとても力をくれました。

さて少しでもよくなる事を期待しての2021年!

今回は色選びに悩んだ時のコーディネートのヒント《配色》のお話を。

私のお買い物と色のお話

#4のコラムを書きながら考えがまとまってお買い物した物はこちら。

商品はこちら  Aラインコート   半幅帯    帯留め

お買い物をする時には何かを想定して買うことが多いのですが、冬になると手を通したくなる叔母からの藍色の結城紬。これを自分らしく着たい!と、結城紬に合わせた半幅帯と冬のお出かけにプラスしたかったコートを購入。

そして、こんな風にコーディネートしてみました。

タンスの結城紬と半幅帯
半幅帯は裏もポイントです。森の向こうでの裏はプレーンなボーダー柄いろんな着物にマッチしそうです。

リバーシブルの半幅帯はお得度も◎

半幅帯の表と裏を使っての着まわし、半幅帯の選び方はまた改めて別のコラムでお話ししたいなと思ってます。

コートも加えて線でのお買い物。新しいアイテムの買い足しで手持ちのコーディネートが広がります。

#4のコラムで書いたように、同時に使うことも考えて線を意識して購入しました。

実はこのコートの色、《ピーコック》と《柿》で悩んだのです。素敵な商品に色違いがあった時色を悩む事ありませんか?

そんな時役立つのが「配色」についての知識なんです。

配色を意識してみるー”なじませの配色”

コートのみ単体の色だけではなく、手持ちに多い着物や、帯との配色を考えてみましょう。

今回は「なじませの配色」

着用したいメインの着物の色とコートの色で考えてみます。

ブルー系など同じ色味で合わせる。同じ色の深み(トーン)で合わせると統一感が生まれ洗練されたイメージをつくれます。なじませの配色です。

ピーコックのコートだと馴染んですっきりと大人っぽく、対照色の柿のコートだと明るく元気なイメージが加わります。色の配色でイメージが変わって、どちらもいいですよね。

今回は藍色の結城紬を自分に寄せてお洒落に着たい、すっきりとまとめたい!という希望があったので帯、コートともに色をなじませることに。よってコートの色はピーコックに決定。どんなイメージで着たいか!というのも重要になってきます。

このコーディネートはなじませかな?メリハリかな?自分はどっちが好きかな〜、似合うかな!と、こんな別の視点を加えてみるのもいいですね。

こちらは違う紬の着物でなじませ配色。

帯留めもプラスして小さい赤を差し色に。みなさんも一枚は持っていそうな藍色の紬。色数少なく統一するとお洋服のような組み合わせで今の気分に合いませんか?ぜひ大好きな色を差し色にしてみてくださいね。

昭和にはこんな紬にオレンジの帯を合わせたりしていますよね。現在のように小物の色のバリエーションも少なかった時代はメリハリ対照色の帯を合わせて、2つの配色のコントラストでコーディネートを完成させていたのだと思います。

購入品をすべて使用して、「なじませの配色」でコーディネート。コートの色が鮮やかなトーンなので一枚羽織るとモダンに。今の色をプラスすれば、柄もすっきりと古典的な紬も自分らしく着こなすことができます。

今度は色のトーンを馴染ませてみます。

ピーコックのコートと同じような深いトーンでまとめたコーディネート。トーンのまとまりがあるのでこれもすっきりと見えます。

着物は一期一会の事が多いですが、素敵だなと思ったコーディネート色を取り出して配色は真似ができます。着物は形と配色のバランスが決まっているので意識するとコーディネートが変化していきますよ。

なじませの配色よく使ってるという方は、帯や帯周りの小物にメリハリのある色を効かせると着回しを完成させることができます。

お家時間に、そんな目線からコーディネートをしてみるのもいいですね。

世界は色で溢れている

配色を意識するようになったら、周りを見渡す目も変わってきます。自然の景色の色はもちろん、素敵なラッピングの配色。ロゴの色。ハイブランドのコーディネート。配色を拝借しての買い足したものを使った最後の写真は。

さてどこから配色をいただいたかというと

風邪クスリ(ベンザブロック)のCMから(笑)この3色の組み合わせが気になっていたのです。

この気になる配色を組み合わせていたら、米パントーン社が毎年発表している「カラーオブザイヤー」の2021年の色をしりました。今回は珍しく2色の配色。永続的な基盤をもたらす信頼の象徴《アルティメットグレー》と生き生きとした輝きを放つ明るいイエロー《イルミネイティング》の配色。気になっていた配色でした!!

この2色の色の意味はパントーンのページからどうぞ。

強さと希望に満ちた色からのメッセージ!これからこの色もたくさん目にしそうですよ。

2021年の幕開けは大雪でした。真っ白な中に見える青空のようなブルー

さて仕事始め!と新年の幕開け富山は大雪でした。。富山県では1日で1mを超える積雪、私の住んでる魚津市も80センチほどの積雪。。で真っ白の世界(今は緩和しています)

いろんなものが麻痺状態でしたが、雪かきで声を掛け合ったり、スタッグした車をみんなが助けたり。

まだまだいろんな心配ありますが、できる事を励ましあって、必ず春がくると祈りたいですね。

みなさんの健康とご多幸を雪の魚津から祈っています。

ここ北陸でのスタイリングの様子などもブログに書いています。お家時間にのぞいてくださいね。

今回のヒントは《なじませ配色》

あさいやすえでした。